熱 ページ23
おかゆを全部食べてくれた。
ただそれだけで
とても嬉しくて・・
早く良くなってほしいなって思った。
薬を手渡そうとすると
急に頬に手を持っていかれ
その熱さに驚いた。
なに？この熱さ！！
急いで氷枕とタオルを用意した。
彼は気持ちいい・・と言った後に
目をつぶって
「・・ありがと」と呟いた。
そしていつのまにかスースー言いながら
眠ってしまった。
早く良くなるといいな・・・
彼の顔を見ていると
厚ちゃんのことを思い出した。
厚ちゃん何してるかな・・
もう寝ちゃったかな・・・・
携帯を取り出すと何時間も前にメールをくれていたことに気がついた。
あ・・・くれてたんだ。
どうしよう・・なんて言おう・・。
なんて弁解したら？
なんて言い訳をしたら？
とても後ろめたい気持ちになっていく。
何もしてないけど
男の人を連れ込んでる。
こんなの
たとえ厚ちゃんでも理解できないはずだった。
---メール気付かなくて、ごめんね。
ゆずのライブDVD観てたの。
DVDプレーヤーの光を見て
ふと考えた言い訳だった。
・・まぁでもこれはこれで本当だし
いいよね・・。
自問自答して確認していた。
するとすぐに返信がきた。
「そうなんだ。心配したよ」
その文章だけで
私のメールを長い間待っていてくれたんだと
感じて胸が熱くなる。
---ごめんね。
厚ちゃん、好きだよ。
ただこの気持ちだけは
今、伝えたかった。
後ろめたい気持ちがあって
もしこの事がバレちゃったらって
厚ちゃんの事を考えると
何故か不安が襲ってくるから。
〜♪〜♪〜
そのメールを送ってすぐに
電話がかかってきた。
慌ててベランダに出て電話を取った。
「・・もしもし」
私が声を出したと同時に
「あ・・Aさんだ」と優しく呟いていて
胸がぎゅっと締め付けられるような
愛しい気持ちが溢れてくる。
「メール、気付かなくって ごめんなさい。
何か、用事でした？」
私の問いに
---いや・・
と短く答えた、と思ったら
---・・あ、ちょっと待って
また敬語になってる。だめだろ？
と少し強い口調で
口を尖らせてるのが
電話越しだけど想像できてしまう。
「ふふ・・本当だ。忘れてた・・」
私がそう言うと
電話越しにこほんっと咳払いをしていて
---・・明日、罰受けてもらうから。
と一言呟いていて・・
昨日、"罰"と言って耳にキスをされた事を
思い出して、体が火照ってきてしまったのだった。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
