彼の気持ち

会いたい 厚治side ページ17

会いたいな・・。

仕事が終わると余計に彼女の事を
考えてしまう。


仕事おわり
一旦家に帰ったが

気付けば車に乗り込んでいた。



「今、なにしてる？」


我慢出来ずメールを一通送っていた。

今朝まで一緒だったのに
こんなにもう会いたいなんて・・


自分が信じられなかった。


タバコを口に咥えて山下公園方面へ車を走らせた。


途中、桜木町の駅に寄り、
ロータリーに車を止めた。

彼女と初めて顔を合わせた場所・・。


ここで、会ったんだよな・・

思い出すように目を閉じた。



あぁ
Aさん、可愛かったな・・。


そう思いながら瞳を開く。

そして
またアクセルを踏み込んだ。


観覧車でも見に行こうかな・・。

彼女から連絡は来ないまま
3時間が経とうとしていた。


彼女は
俺と同じ気持ちじゃないんだろうか？


俺はこんなにも会いたいのに・・


違うんだろうか・・

少し寂しくなり、またタバコを口に咥える。


「ふぅ・・」
煙を吐き出し
また携帯を点ける。

連絡が来たら

どこへ行こう。
いや、
顔を見るだけでいいんだ。


ただ、声が聞けるだけでも・・。

しかし彼女からの連絡はなく

なんとも言えない気持ちに押し潰されそうになる。


いつもならすぐに返ってくるメールも

既読にすらならない。

「帰るか・・」


忙しいんだよな・・

そうやって理由をつけては
ため息をついた。


彼女は今、何してるんだろう・・



俺の頭は君でいっぱいなんだ。

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