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ナナ ページ7





(数十分前)















帰れなんて言うお父さんも玲於くんもバカバカバカ!

...逃げ出した私はもっとバカ、、、


二人残してきちゃった。。




でもそんな急に 帰って来い なんて無理だよ。

玲於くんも荷物は明日取りにくればいいなんて簡単に受け入れちゃってさ...



結果はどうしたって玲於くんとは離ればなれだ。。


もともと勝手に家出して無理矢理玲於くん家に転がり込んで、いつの間にか玲於くんの色んなとこに都合良く甘えちゃって。
周りに迷惑しかかけてないこと忘れてた、、


玲於くんがエリカちゃんと何をしてたかも、玲於くんが何を考えてるかも、一番近くに居たのに何も知らなくて。

ううん、、それは知りたくなくて避けてただけ。。。





傍に居たい。のに 傍だと痛い、、、






最後にちゃんと...

玲於くんが伝えたいことってエリカちゃんのことだってわかってるけど、玲於くんの口から聞きたい。

受け入れるのは無理だけど、、そしたらこのモヤモヤが少しは晴れるかな?





そんなこと考えながら 気づいたら玲於くん家の前まで来ちゃった。。。



握りしめたスペアキー、ドラえもんが涙で霞んで見える。


鍵はあるのに入れない家。入ろうと思えば入れるのに私の居場所があるわけでもなくて。

この普通のドア1枚がすごく厚い。



それにもうエリカちゃんを入れた家には、、、入りたくない。





鍵はポケットにしまって 代わりに携帯を取り出した。



玲於くん宛にサヨナラって打ったらそれを送信して私は自分の家に帰るの。

そう決めて 迷いなく動かした指、躊躇ってるのは送信ボタンだけ。




、、、だって握りしめたスマホにはサヨナラじゃなくて、大好きとしか書けないから。。




ハァ、、、





〜♪




ため息と同時にタイミングよく着信音。



以心伝心て四文字熟語は知ってる!


画面には玲於くんの名前。


それだけで心臓がバクバクしだして、なかなか出ることができない。



涙を拭って深呼吸して、通話ボタンを押したらその大好きな名前を呼んでみる。


すぐ行く。なんて言い方嬉しくないわけない。

それだけで胸がいっぱい。



でもさっきは追いかけてくれるわけじゃなかったのに、今は1人で私を探してるの?、、


電話が切れて、冷静に考えてみる。




待って、、


もしかしてお父さんの差し金なんじゃ?


玲於くんが迎えに来て お父さんとこに連れ戻す作戦?、、



あぁ。嫌な予感しかしなくなってきた。。

ハチ→←ロク



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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年11月16日 9時

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