痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ40)

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ヨンジュウページ40

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A『これ？』

クローゼットの中、ずっと前に一目惚れして買ったけどやっぱり白いワンピースって着る機会ないかもって奥に眠ってた。

玲於『うん。てか、ワンピースってデート用じゃないの？』

A『別にそういうんじゃないよ。、、たまたま着てみたくて買ったけど、これは１度も着たことない。』

前に亜嵐くんと出かけた日、これとは違う大人っぽいシャツワンピース着て行ったっけ。。

玲於くんに亜嵐くんはそういうの好きなんじゃん？って言われたから、玲於くんはワンピース嫌い？って聞いたら、好き。似合ってる。なんて言われて。

あぁ...でも白いワンピースなんてちょっと照れくさい。

今日も今日とて玲於くんの私服は着替える必要ないくらいカッコイイし。

おしゃれさんだな。私の、、彼氏♡

玲於『じゃそれ着て。デートだから。』

A『ねぇ玲於くん、、、ワンピース好き？』

また聞いてみたりして。

玲於『...お前のは好き。可愛い。』

思ってた以上のインパクトで顔が熱くなる。

玲於『つか汚すなよ、白いんだから。』

A『うん！！デートだからね♪汚さない。』

玲於『うっれしそ。』

A『ふふ♪ 玲於くんが可愛いって言ってくれたから嬉しいの！』

玲於『、、、早く着替えて。』

先に部屋から出た玲於くんも耳まで真っ赤だったの見逃さなかったよ。

着替えてリビングに戻ると何かソワソワしてるお父さん。

玲於くんが小声で "父ちゃんもしかして一緒に行きたいんじゃない？(笑)" って。

え、、、そうなの？

A『お父さん、一緒に動物園行きたいの？』

お父さん『お？いや、、、今日は初デートだろ？その、、何だ。。娘をデートに送り出す気持ちは複雑だが、、、うん。 Aも随分大人になって...』

１人でブツブツ言いながら遠くを見つめてる。

A『今度また一緒に動物園行こうねお父さん。』

お父さん『そうだな。気をつけて行ってきなさい。』

玲於『行ってきます！(笑)』

外に出ると冷たい風が着慣れないワンピースをなでる。

デート♡ わくわくドキドキ！！心が踊るってこういうことだ♪

玲於『Aさ、嬉しいのはわかったから。スキップしなくていいって。』

A『え、、スキップ？無意識。。』

玲於『すげー跳ねてんじゃん。ほら、ちゃんと端っこ歩いて。こっち。』

相変わらず車道側に玲於くん。

そして口うるさい←