サンジュウイチ ページ31
★
二人の間に空いた微妙な間隔。
同じベッドに居ても 触れるどころかこっちを向いてくれるわけでもない。
何なら気持ち伝える前のが近かった気がする、、、
手を伸ばして少しでも触れたい、、でも起こしちゃうから出来ない。
てか、私ばっかりこんな触れたいなんて思うのはどこかおかしいのかな?
うわぁ〜、、私すごくウザイかまってちゃんだ。。。
暗闇にも目が慣れてきたから、ここぞとばかりに玲於くんの方に寝返りをうって観察する。
玲於くんの襟足、、すごい撫で肩、、ガッシリした男らしい背中
後ろ姿だけでもこんなに意識しちゃう。
そりゃー正面から直視なんてしたら召されちゃうわけだ。。。
規則正しい呼吸、同じ匂いのシャンプー
全部が愛しくて、そんな愛しすぎる玲於くんに好きって思ってもらえるなんて夢にも思わなかった。
でもずっと夢には見てた。
そうなったらいいなっていつもどこかで期待して、もう近くに居れるならどんな立場でもいいって。。
それが今や 彼氏!! 信じられない。いい響き!すごい奇跡!
彼氏かぁ〜って思うと口元が歪みすぎる。
玲於くん...寝たかなぁ? もう触ってもいいかな?
そーっと、、忍者の気持ちで玲於くんの背中に近づく。
ちょっとだけだから。
起こさないように、背中におでこを当てた。
あ〜、、 玲於くんの匂い。 温かい。
本当はおもいっきり顔をグリグリってしたい。
変態的思考も止まらない←
玲於『、、、ハァ』
やばっ!! 起きた? ため息っぽかったけど今の寝言?
自分の荒れた鼻息も ぐっと我慢。
玲於くんの体がガバッて動いて、寝返りだと信じて私も目を閉じて寝たフリ。。
そしたら 体ごとぎゅっと抱き寄せられて、目を開けたら玲於くんの胸の中。
こっち向いてる!てか抱きしめられてる!
玲於『...寝れねーの?』
A『あ、、、起こしちゃった?』
玲於『ずっと起きてた。』
A『そ、そうなの?』
私が玲於くんの匂い〜♪とか鼻息荒いのバレてた?、、、声に出さなくてよかった。
玲於『あのさ、、そんな無防備に近づくと俺何するかわかんないよ。』
A『、、うん。いいよ。』
玲於くんになら何でもされたい。
バカにされても、悪口でもいいから、こっち向いてほしい。
玲於『いいよ、じゃねーよ。 、、何で俺がこんなにお前に触れたいの我慢してるかわかってる?。。』
A『え...我慢してるの?』
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年11月16日 9時