痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ22)

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ニジュウニページ22

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実はずっとずっとお腹空いてたんだ。色んな奇跡が起こりすぎて忘れてたけどペコペコ。

ピザのいい匂いで更に空腹感が。。

隼くんとメンディーさんは慣れた感じで玲於くん家のテーブルにピザを広げだす。
二人のテンションがシラフってことが一番びっくり。

隼『いっただきまーす！』

メンディー『まーす。』

A『おいしそ～♪』

隼『食べよ食べよ！』

緊張感からも解放されて目の前のピザに釘付け。

そしたら遅れて真っ直ぐこっちに来た玲於くんにいきなり頬っぺをつねられた。

A『いたっ！！』

玲於『色気より食い意地かよ... 大福。また太るよ。』

そんな意地悪にも顔が赤くなっちゃう私はもはや病気。恋煩い？

そのまま私の隣りに座った玲於くんは距離感つかめてないのか腕が思いっきり当たって邪魔なくらい。

ほんの数十秒前にキ、キスしたんだよ？

それで普通にしろなんて無理なのに、そんなピッタリくっつかれたらもっと無理。。。

ピザどころじゃないって今さら思った。

隼『、、、あれ？』

不思議そうにこっちを見る隼くん。

A『、、え？』

隼『、、、え？』

A『、、ん？』

隼『ん？、、』

玲於『...何？』

隼くんがオウム返しみたいにしてくるから何か色々悟られそうで怖い。。

隼『や、、玲於近くない？』

玲於『...そ？』

だよね？近いよね？何でそんな普通でいられるの？ってくらい玲於くんは平然としてる。

A『、、玲於くん。』

何となく助けを求めるように名前を呼んでみた。

玲於『ちょ、バカ？お前が不自然だからだって。普通にしろよ。』

肩を叩かれたけど耐えられる。

メンディー『え？』

隼『え？』

沈黙と突き刺さる二人の視線。、、そっちのが耐えられない。

A『、、、玲於くん無理。。』

普通ってどうしたらいい？近くにあった玲於くんの腕にしがみつく。

玲於『おい、』

隼『うっわ！ちょっと待って！何そのイチャイチャな感じ。Aちゃん顔赤すぎでしょ。』

メンディー『どゆこと？』

玲於『、、、あーもう。。そういうことだから、わかったら帰れよ。邪魔しないでくんない？』

隼『ぇええええーーー！！！』

玲於『うっさい。』

隼『あー。やっと？(笑)』

メンディー『え、待って。Aちゃん19歳だよね？未成年じゃん！玲於、、犯罪じゃん！』

二人とも...リアクションおかしいよ！