じゅうなな ページ17
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エリカちゃん家の最寄り駅まで全力で走って、息を切らしながら終電近い電車を待つ。
玲於『はぁ、、、亜嵐くんに明日ダンスで会ったら何て言お。』
自分に付いたエリカちゃんの消えない香水の匂いにタメ息ついた。
だいたい亜嵐くんの友達だから蔑ろにするわけいかないし、だからって、、、ね。
頑張ったと思うわ俺。
疲れた、、
思い出した 軽く触れた唇。
何なんだよって悪態つきながら右手で雑に擦る。
Aに門限破るなとか言っといて俺何やってんだろ。。。
電車来るまでが長くて長くて、、早く帰らなきゃって気持ちだけ焦ってる。
結局自分家が見えたのは1時前。
見上げた窓に灯りが見えて心底ホッとする。
A、家にちゃんと居る。
もしかしてまだ起きてんの?
走りすぎて棒になった足を何とか動かして急いで自宅に向かう。
、
、
、
A『はぁ、、、もうすぐ日付変わっちゃう。』
ソファーで泣き疲れて、とりあえず歯磨きした。鏡に写った顔、目も真っ赤でまた腫れてパンパン。
最悪。
水で濡らしたタオルで冷やしてみた。全然ひかないけど、、、
玲於くんの匂いも薄くなった気がする部屋着。
寂しくて昨日作ったスペアキー握りしめてソファーに戻る。
いつもはこんな時間なら嫌でも寝れるはずなのに、まったく眠くない。。。
布団にくるまって自然に流れちゃう涙をたまに拭きながら玲於くんの帰りをひたすら待った。
どれくらい時間が経っただろう。
ガチャって玄関の鍵が開く音。
帰ってきた!? 良かった!玲於くん帰ってきたんだ!
でも、、、涙と腫れた目、顔見せられない。
会いたい気持ちを必死に押さえて ソファーで寝たフリしちゃった。
玲於『、、、A?』
名前呼びながら静かにリビングまで歩いてくる気配。
また走ったの? 息があがってる。。。
もう一度 ぎゅってスペアキー握りしめて、起きてるのバレないようにした
玲於『、、寝てんの?』
ソファーまで来て 優しく髪の毛を撫でて 頬に残った涙を指で拭ってくれる。
やだよ、、、玲於くんの匂いじゃない。
...すごく女の人の匂いがする。
そんな匂いが付くくらいエリカちゃんとくっついてたの?
何してた?。。。
堪えきれなくてまた涙が溢れた。
起きてたのバレちゃう。って、今起きたかのように目を開けたら
玲於『A。。』
目の前には不安でいっぱいって感じの玲於くんの顔。
何で?
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年10月6日 0時