痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:19 hit、合計:344,839 hit

じゅうよんページ14

★

A『何？』

亜嵐『...玲於まだでしょ？大丈夫？』

A『うん、平気だよ。。遅かったら鍵閉めてチェーンかけて先に寝ちゃうもん。玲於くんなんか知らない。』

亜嵐『...何で玲於とエリカちゃんの話しする時そんな寂しそうな顔するの？』

A『し、してないよ！そんな、亜嵐くんの思い過ごしだよ、、』

私そんな顔してた？全然気づかなかった、、、

亜嵐『。。。俺ん家来る？』

A『え？、、』

一人暮らしの亜嵐くん家に？今から？

亜嵐『いや、ごめん。変な意味じゃなくて、、やっぱりAちゃん１人は心配だから。
このまま玲於ん家上がって二人でいるわけにもいかないし、、、って、今のは忘れて！
玲於が帰るまでどっかで時間潰す？』

A『ううん。もうすぐ門限だし帰るよ。色々迷惑かけてごめんなさい。』

亜嵐『そっか。。いや、全然迷惑じゃないから謝んないで。
じゃ、何かあったらいつでも連絡して。そしたらすぐ助けに来る。いい？』

A『うん！ありがとう。』

やっぱり亜嵐くんにはありがとうって何回言っても足りないよ。

亜嵐『あーなんか帰したくないな(笑)』

A『亜嵐くん、心配してくれなくて大丈夫だよ？マリアンヌちゃん達も居るし、玲於くん居なくても平気。』

亜嵐『そういう意味じゃないよ。。。
でも、戸締まりとか気をつけてね？誰が来ても開けちゃダメだよ。』

俺もしつこいね(笑)って言って私が鍵かけるまで居てくれて、ドア越しにバイバイした。

時刻は9:38

玲於くんにLINEしよ。

A [今お家に帰りました。玲於くんは何時に帰る？]

しばらく画面見てたけど既読はつかなくて、普段あんなにスマホ離さないのくせに今日はエリカちゃんと居るのが楽しすぎてスマホすら見ないのかな、、、って胸がキューって苦しくなった。

真っ暗な部屋の電気付けて、一人きりの空間の広さを感じる。

その時鳴った着信音。

玲於くんだ！って急いで見たら、、亜嵐くんだった。

亜嵐『Aちゃん？駅まで歩く間ちょっと話さない？』

私が寂しくないように？心配して電話で話してくれるんだ。。。亜嵐様すごいや。

それから20分くらい。駅なんてとっくに着いてるはずなのに、亜嵐くんは着いたって言わない。

A『亜嵐くんもう駅でしょ？』

亜嵐『ん？何が？(笑)』

A『本当に優しいね(笑) 遅くなっちゃうから亜嵐くんもお家に帰って。』