王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ21)

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にじゅういちページ21

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早く帰れたからどっか行こうって話しになったけど、、私は笑顔すら保てなくて今日は帰るねって断った。綾乃も心配してくれてるのか今日はAと帰るって言ってくれて。

亜嵐くんはバイトあるからって、ダンス部の三人と正門でバイバイした。

綾乃『そういえば亜嵐くんもそっちの方向のが早いんじゃないの？』

亜樹達の進む方向、さすが綾乃詳しい。

亜嵐『バイトまでちょっとだけ時間あってさ、少し一緒にいい？』

綾乃『え♪もちろん！』

A『うん！』

自転車押しながらどこで時間潰す？って学校の角を曲がると、少し遠くに見えた二人の後ろ姿。

玲於と絵理だ、、、

玲於の背中、見間違うはずがない。

二人もそれぞれ自分の自転車押しながら歩いてた。

何話してるの？...

綾乃『A？、、、どうしたの？』

亜嵐『おーい！大丈夫？』

二人は玲於達に気づいてない。。。

A『ううん、、どこ行く？』

何でもないふりして二人に追いついた。

寒いけど亜嵐くんもあんまり時間ないって言うから近くの公園。

自転車止めて誰もいない公園のベンチで温かい飲みもの買って座ると、亜嵐くんがあんまり触れてほしくないこと話し出した。

亜嵐『Aちゃんさ、、今日玲於が絵理ちゃんだっけ？あの子と帰ること何で知ってたの？』

A『あ、、それはさっき体育館で玲於と話した時に言ってたから。』

亜嵐『そうなんだ。。他には何か聞いた？』

A『え？ううん。』

亜嵐『一緒に帰る理由とか、、聞いてない？』

A『、、、聞いてない。』

綾乃『亜嵐くん知ってるの？』

亜嵐『うん。。俺さっき詳しくはわかんないって言ったけど、、実は玲於告白されたみたいで。』

A『、、、うん。』

亜嵐『あれ、知ってた？』

A『たまたま、、、その場面見ちゃったってゆーか、、』

綾乃『私も居たんだけど、本当に偶然。』

亜嵐『そうなんだ、、。』

A『でもちょっとだけだったから詳しくは知らない。。。』

綾乃『それで佐野くんは？絵理ちゃんと、、』

亜嵐『いや、、好きな子いるって断ったみたいだよ。』

断った？じゃあ何で？

A『でも、、玲於は...』

亜嵐『ん、、、絵理ちゃんに最後のお願い聞いてって、一緒に帰りたいって言われたみたい。』

綾乃『じゃあ佐野くんそれで一緒に帰ったの？』

亜嵐『断ったのにそんなお願い聞くなんて玲於はありえない。、、、何でかわかる？』