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じゅうさん ページ13




もう [また明日] って言えないんだ。。。

じゃあ何て言えばいいんだろ。

バイバイもさよならも違う。そんな言い方したら二度と会えないみたい。



、、、元々私なんかには手の届かない遠い違う世界の人だったんだから、別に出会う前に戻るだけなのに。

そう、今まで通り。


あぁ、素直に諦めることが出来たらどれだけ楽だろう。。。



いつからか玲於が近くにいることが普通に感じてた。

いつも転びそうな時助けてくれた玲於はもう転びそうでも手を伸ばしてくれない。


俺がついてなきゃダメじゃん。って前に言ったの覚えてる?


王子様じゃなくても、白馬になんて乗ってなくても、私は玲於じゃなきゃダメなんだよ、、、。




バスが止まって玲於が降りる停留所でドアが開く。


玲於『一人で帰れんの?、、』


A『うん。』


結局顔も見れないまま、、俯いて うん。 って言うことしか出来なかった。


降りる時玲於がどんな顔してたかも 降りるの躊躇して私の返事待ってたことも 玲於を見ようとしなかった私は何にも知らない。


私の中の最後に見た玲於の顔は、呆れてため息ついたあの顔。。。



自分の降りるバス停、ほとんど意識がなくて乗り過ごすとこだった。

降りた瞬間、自分の中の何かがプチって切れた気がして、涙が止まらなくなって
家まで歩く間、雨の音に紛れて声だして泣いた。


家に入る前に傘を畳んで空を仰ぐ。雨に濡れて涙を誤魔化すの。

こうやって自分のことも誤魔化してばっかり。。。


お母さんに だから傘持って行きなさいって言ったのに!って言われながら、なるべく顔上げないようにお風呂場に行った。

鏡に写った顔、情けなくて笑える。






翌朝



嘘みたいな晴れ。昨日のことがなかったら、私が電話で玲於を起こす時間。


でももう私は必要ない。ううん、最初から必要ない。


スマホ見つめてボーッとする。

誰かに起こしてもらったかな? ちゃんと起きられたかな? 体調平気かな?


、、、


いつもよりゆっくり登校したら、綾乃が駆け寄ってくる。


綾乃『。。これは重症ですね。』


A『あやの、、、うっ、』


綾乃『うわっ、待って!え、吐く?泣く?どっち?』


A『、、、どっちもやめとく。』


綾乃『でも具合悪そうだけど、、。』


A『違うの、体は元気。あとで話し聞いてほしい。』


綾乃『わかった。けど無理しないでね?』


A『ありがと。』


席に着く時に見えた涼太くん、目が合った。

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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 片寄涼太、白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年8月15日 23時

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