じゅういち ページ11
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嘘つき ウソツキ うそつき
やっぱり頼む人、他にもいるんじゃん。
苦しすぎて嗚咽がする
玲於と繋がるもの一瞬で何にもなくなったの。
ご褒美の約束だってこれで全部消えちゃった。。。
決めてたのに...二度と叶わない。
もう朝起こさなくていいって、他に頼むって、、、
A『、、、やだ。そんなの嫌だよ。』
玲於『ハァ、、。もう勘弁して。いいって言ってんの。』
ちゃんと嫌だって言ったのに...
嫌なら嫌だって言えって言ったじゃん。
もう遅いってこと？ 呆れた溜め息なんかついてそんな顔しないでよ。。。
でもこれ以上嫌われたくないってまた何も言えなくなっちゃう、、、
何がダメだった？ 直すからそんなこと言わないで、、
すがりついても玲於の口から私の欲しい言葉が出てくることはなかった。
泣いちゃだめ。今泣いたらもっと嫌われる。
面倒くさいってまた玲於を困らせちゃうから。
唇噛んで我慢して、一番最後にとっておいた玲於がくれたイチゴ食べた。
甘酸っぱい味が口いっぱいに広がって、更に胸が締め付けられる感じがした、、、
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、
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バス停に向かう道、傘が当たらない距離をあけて先を歩く玲於はずっとスマホいじってる。
雨は冷たく視界を濡らす、、
玲於の背中を見るのがこんなにツラいなんて思ったことなかった。
"起こしてくれる人"に連絡してるのかな。。。
―――それって誰？
玲於の好きな人？
普通に考えたら他に頼む人居るなんて当たり前だよね。
モーニングコールなんてしたの、私 玲於が初めてだったんだよ？
他にも日常の些細な一瞬だったかもしれないけど、初めてが玲於 ってこと沢山あった。
、、、ぎゅってされたのは玲於が初めてじゃなかったかもしれないけど、ぎゅってしたいって思ったのは玲於だけだよ。
どうしても、、、これからも初めては玲於がいいって自分勝手なこと思っちゃうの。
傘持ってても手持無沙汰な気がして、私もスマホ開いたら綾乃から返信来てた。
【涼太くんと無事に帰れた？ 明日詳しく聞かせてねぇ〜！】
何も知らない綾乃は私が涼太くんと帰ったと思ってる。
重い何かで潰れそう。
今日二度目のバス停。
初めて玲於と二人でバスで帰ること
この前まではあんなに望んでたのに バスが来るまですごい長く感じて、早く早くって、、、
やっとバスが来て乗ったけど、雨のせいか結構混んでて押し潰されそう。
どこか掴まるとこ、、
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作者名：にゅす
| 作成日時：2018年8月15日 23時
