王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ31)

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玲於『あぁ～そろそろ起きるか。』

A『遅刻しないでね？』

玲於『ん。ちゃんと行く。』

A『...じゃ、また。』

玲於『あ、待って。あのさ、、、』

A『ん？何？』

玲於『ぃや、、、ほら、ご褒美さ、考えといて。ちゃんと終わったらあげるから。』

A『え。。。うん』

覚えててくれたんだ。 [玲於に貰えるご褒美]ってすごいよ！ご褒美だよ？

A『何しようかな～。』

玲於『、、、何でも。俺があげられるものなら。』

A『へへ♪楽しみ♡』

玲於『無理はナシで(笑)』

無理はなし、か。

本当は玲於が欲しい。なんてね

玲於『、、、てかさ、このまま朝一緒に学校行かね？』

A『え？///』

玲於『、、、いや、やっぱなんでもない。朝は絵里と行くんでしょ？じゃ、また。、、、ありがとう。』

そう言って切られた電話。

すぐに"一緒に行きたい"って言いたかった。

まだ絵里のこと呼び捨てにしてる玲於に慣れないよ。

絵理と久びさに朝の待ち合わせ。

自転車走らせながら最初は文化祭楽しかったねとか、最近どう？みたいな当たり障りない話し。今日は珍しく絵理から玲於の話しをしてこない。

A『絵理、、、私、絵里に言わなきゃいけないことがあるの。』

信号待ち、今しかないと思って切り出した。

絵理『、、、それって大事な話し？』

真顔で聞いてくる。

A『うん。。。』

絵理『じゃあ、今日の放課後でもいい？バレー部ないから。今じゃなくてその時ちゃんと聞く。』

A『わかった。』

絵理『私もね、、、聞いてほしいことあるんだ。』

青になった信号。それも放課後言うね、って絵理は自転車を走らせる。

なんだろう。。。絵理の聞いてほしいことって。

それから学校の駐輪場に自転車停めて、放課後にね。って別れた。

こっち見た絵理の表情は、文化祭の時に見た絵理の顔と同じ。口元は笑ってるのに目は笑ってない。

私も自分が今どんな顔してるのかわからなかった。

教室に入るとダンス部の三人はもう来てて、文化祭の打ち上げ後に玲於くん達に会ってどうだったの～♡って真っ先に聞いてくる。

四人でファミレス行ったよ、って話し始めたら涼太くんにおはよ！って後ろから声かけられた。

A『涼太くん！おはよ。あっ、文化祭の打ち上げお疲れ様。ありがとう。』

涼太『ううん。ってか、今ちょっとだけいい？』

A『？うん。』

涼太くんに廊下の端まで連れてかれた。