王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ13)

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綾乃『知ってた、って？』

A『私が玲於を好きなこと。。。

だから返事は今じゃなくていいって。そう言って涼太くん先に戻って行っちゃって、、、』

綾乃『Aが佐野くんを好きって知ってて告白したの？、、、涼太くんがAのこと好きなのは知ってたけど。』

A『え？綾乃、涼太くんが私を好きだって知ってたの？;』

綾乃『いや、気づいてなかったのAだけだよ(笑) あんなにアピールしてたら気づくでしょ！』

A『そんな、、私まだ信じられない。』

綾乃『涼太くん皆に優しいけど、やっぱり特別Aに優しいもん。Aのこと何でも気づくし。』

A『うん。。。涼太くんはすごく優しい。

玲於のこと好きって知ってて、私に"そんな顔しないで。Aちゃんは笑ってるほうがいいよ"って言ってくれて。』

綾乃『、、、Aが夢見てた王子様みたいな？』

A『そうなのかな。

でもね、、涼太くんに "そんな顔させるのは玲於なんでしょ。" って言われた時に思ったの。

私が玲於のことで悩んだり喜ぶのって、間違いなく玲於が好きだからだって。』

綾乃『そっか。でも涼太くん返事は今じゃなくていいって、それ全然諦めてないよね？』

A『、、、もう玲於に遠慮しないって言ってた。』

綾乃『わぁ。スイッチ入ってるねそれ。』

A『でも涼太くんにはちゃんと言わないと。玲於が好きだってこと。』

綾乃『そうだね。でも言わなきゃいけないの涼太くんだけじゃないんじゃない？』

そう。本当に言わなきゃいけないのは絵理だよね。それにやっぱり玲於にもちゃんと言わないと。

A『うん。これから玲於にも会うし、、、もう何がなんだかわからなくなってきた。私の心臓止まりそう。』

綾乃『少しずつ進もう！焦らないでAのペースでさ。』

A『、、、ありがとう綾乃！』

綾乃『ほら、私は亜嵐くんに今から会えるってことで心臓止まりそうだから(笑)もうすぐカラオケ終わるし、メイク直しに行こっか！』

トイレで綾乃が可愛いピンクのリップ塗ってくれた。
"これ特別な時しか塗らないの♪今日はAも塗ってあげる"って。

普段色ついたリップなんて塗らないから鏡に映った自分にちょっと恥じらいを感じたけど、少し大人に近づいた気分。

部屋に戻ると皆帰る準備してて、うちらも準備始めたら幹事達が『今日はお疲れ様！このクラス最高ー！！』ってお開きの挨拶。