王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ11)

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まだまだ歌うよー♪って盛り上がってきた時、綾乃のケータイが鳴る。

綾乃『、、、嘘っ！！亜嵐くんだ♪』

スマホの画面を確認して叫んだ綾乃が、急いで部屋から出てドアの前で笑いながら何かしゃべってる。

そういえばこの前のリハーサルの日、皆で一緒に帰った時に全員でLINE交換したんだよね。

亜嵐くんに自分からLINEなんて出来ない///って言いながらも綾乃すごい喜んでたっけ。

ドアのガラス越しに綾乃と目が合うと手招きされた。

綾乃の所に行くとスマホ渡されて

綾乃『Aに電話♪』

ん？亜嵐くんが何の用事だろう。。。

A『もしもし？』

？『あー、、、亜嵐ですけど。』

A『え。。。玲於？///』

この声聞いただけで心臓が早くなる。

玲於『おっ、よくわかったじゃん。つか、亜嵐くんのがよかった？電話変わろうか？』

A『え、やっ、いや、別に、、いい。。。え、何？何で電話？』

綾乃が隣でニヤニヤしてる。

玲於の電話越しも少し遠くが騒がしくてまだ打ち上げやってるんだって冷静に考えちゃった。

玲於『テンパりすぎでしょw そっちもまだ打ち上げやってんの？』

A『あ、うん。』

玲於『もうすぐ終わるっしょ？そのあとどーせA暇だろうから。』

A『どーせって、、言い方ひどい。』

玲於『まーいいじゃん。終わったら大人しく綾乃ちゃんに着いてきて。』

A『どういうこと？』

綾乃を見るけど、とぼけ顔。

玲於『、、、会いたい』

A『えっ？//// れ、玲於が？』

玲於『会いたい。ってAが泣いてるって綾乃ちゃんが言ってたw』

A『な、何それ！！ちょっと綾乃どーいうこと！』

会いたいって言われたかと思って心臓止まるかと思ったよ！！

綾乃は隣でめっちゃ笑ってる。

玲於『俺忙しいんだけど。まぁAが赤ちゃんだから仕方なく会ってやるわ。』

A『...赤ちゃんじゃないもん///』

もう赤ちゃんでもいいって思う。会ってやるって言い方でもドキドキする。

すごく嬉しかった！

だってクラスで打ち上げしてるのに、玲於にこのあと会えるなんて！！

玲於『断らないんだ？そんな俺に会いたいの？w』

A『ち、違うよ/// どーせ暇だし。。。』

玲於『あっそ。あ、、、ちょ、亜嵐くん、』

亜嵐『もしもーし、Aちゃん？おつかれー♪ 』

A『あっ！亜嵐くん、おつかれさま！』

綾乃がキラキラした目で耳を傾ける。