王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ2)

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違うよ。。。私のってそういう意味じゃない。
私が食べたやつなのに、、、いいの？って。

絵理また暗い顔、、、

玲於『うまっ！絵理やるじゃん！』

って、さっきから絵理が暗い顔するたびに玲於はベストタイミングで絵理を笑顔にする。

理恵『あっ、皆居た！』

亜樹『探したよー。もうすぐダンス始まるから準備して！』

美月『綾乃とAも来て！』

亜嵐『やべっ。そろそろか！』

玲於『よしっ。』

皆で体育館まで歩き出す。

玲於と亜嵐くんが前を歩く後で

美月『綾乃？放心状態だけど大丈夫？(笑)』

綾乃『ダメかもしれない///』

理恵『チョコバナナおいしそぉ！』

亜樹『Aはチョコバナナ食べなかったの？』

A『た、食べたよ//』

亜樹『食べ終わるの早っ(笑)』

玲於が振り返えってニヤって笑う。
結局歩いてる内に玲於はチョコバナナ全部食べちゃった。

体育館でダンス部の皆と頑張って！って別れる。

玲於『ちゃんと全部見とけよ！』

去り際にそんなこと言ってきた。

言われなくてもきっと目が離せないんだよ。。。

私たちは舞台の前で場所を探す。

立ち見だからワチャワチャしてて、もう結構な人数が埋め尽くしてたけど前の方で空いてた右端らへんに陣取る。

ダンス、今日は一瞬じゃなくてこんな近くで最後まで見れる。

ワクワクしてドキドキして、今までにないくらい待ち遠しい。

そこに突然曲が鳴り始めて歓声がおこる。

まず出てきたのは亜樹達がいる女子！
ハット被って白いシャツに黒いスキニーパンツ。手にはステッキ持っててすっごいセクシーなダンス！

皆ステージに向かって可愛いーとか叫んでた。

綾乃『ほんとすごいね！あの三人ヤバイ！！惚れる♪』

A『本当にすごいよ！！』

お互い声がよく聞き取れないくらい盛り上がる。

女子が捌けると次は男子。女子とは全然違う雰囲気の曲がかかる。

心臓がまた跳ねた。

玲於だ、、、すぐ見つけられる。

男子はストリートっぽい衣装に玲於はキャップも被ってた。

私服？初めて見る

会場から悲鳴みたいな声が響いた。

綾乃『やば～い♪亜嵐くーん♡！！』

綾乃も絶叫してるけど、大音量の曲と盛り上がりでかき消されそう。

私は一言も言葉を発することが出来ない。

それくらい玲於に魅入ってた。

動き一つ一つに目が離せなくて、真剣な表情した時の眉間のシワでさえドキドキしちゃって。

その時、玲於がこっち見た。

まばたきが出来ない、、、