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「だいぶ回復したわね」
『ありがとうエミリー。おかげさまで、もう全然痛くないよ』
数日間通い続けた医療室。
エミリーの施しのおかげで、すっかり私の体調は良好になっていた。
「そろそろゲームに出てもいいけれど、無理なチェイスは控えめにね」
こくりと勢いよく頷けば、「心配ね」と疑わしげな目で私を見る。
相当解読向けの人達が集まらない限りは、多分大丈夫だよエミリー。多分だけどね。
・
・
嗚呼、どうしてこのタイミングで参加してしまったのだろうか。
もはや過去の私を恨むしかない。
パトリシアに頼んで、呪ってほしいレベルだ。
医療室を出た私は、偶然これからゲームに出るというウィラに出会った。
ゲームの許可が出たと言えば快く誘ってくれた彼女と共に私は、マッチングルームで待機していた。
久しぶりだなぁ、なんて他愛のない話をしていると、ガチャンと重たい扉が開かれる。
その先にいたのは、幸か不幸か。
『……っな、』
「え？」
驚いた表情の彼と目が合う。
隣に座るウィラが、私とは正反対の勢いで嬉しそうににまにまと笑う。
扉を開けた主は、問題の傭兵だった。
「今日から復帰か？」
隣の席に腰を下ろしたナワーブが、ちらりと視線を寄越しながら尋ねてくる。
『まあ、そんな感じ』
まともに顔も見られず、そっけない声だけが小さく響いた。
それから間もなくして、オフェンスのウィルことウィリアムが部屋に入ってきた。
「頑張ろうぜ！」なんていう彼の明るい言葉に助けられ、とにかくゲームに集中しようと気合いを入れる。
久々に聞く不穏なガラスの割れる音が聞こえ、そっと目を開いた。
舞台は赤の教会。
独特なオルガンの音が鳴っていた。
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ノア - いい話でした!!!でも完結しないで欲しかった!!!なんか寂しい!!! (2021年9月16日 18時) (
レス) id: d3532bbf31 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダー - 完結おめでとう！！ナワーブかっこよかったなーこれからも頑張れ (2020年1月23日 18時) (レス) id: 54c7bc329a (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 完結おめでとうございます！ナワーブくんと夢主ちゃんの葛藤……二人とも幸せになって良かったです！イライくんは…ちょっと悲しいけど…とても素敵なお話でした！ (2019年8月14日 8時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - 完結おめでとうございます、とても素敵な作品でした。次のお話も期待しております (2019年8月14日 3時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - setuna7014さん» 率直なコメントとっても嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張ります…！ (2019年8月3日 23時) (レス) id: 3f5b5addce (このIDを非表示/違反報告)
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