impostor 2

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《ただいま東京！！！》




と、隼くんからのメッセージが届いたのは夜12時を過ぎる前。





《お帰り》





そう送ると、すぐに既読がついて《起きてたの！？》と。




《今からコンビニ行こうと思って》
《女の子1人でこの時間は危ないからダメ》




私の方が年上なんですけど。女の子って歳でもないし。なんて思いながらも《大丈夫だよ 笑》と送ると、




《気をつけてね！なんかあったらすぐ連絡してね！》





って。






隼くん、私のこと年上だと思ってないよね。







今日はビックリマークが多いなぁ、なんて思いながら《ありがとう》と返信する。









部屋着にロングカーディガンを羽織って携帯と財布だけで家を出た。








コンビニでビールとおつまみをちょっとだけ買って、出ようよした時。






『あっ、』






思わず、出してしまった声。






しまった。と、思った時にはもう遅く





メガネの奥の瞳が私を捉えた。






目の前には、今1番、会いたくなかった人。






『涼太、くん』






ふわりと笑った涼太くんが「Aさん、お久しぶりですね」と。







呼び捨てだった私の名前に、"さん"がついて敬語に戻っていた。






その言葉を聞いて、あぁ本当に何もなかった事になったんだって、私が言い出した事なのに泣きそうになった






『青森公演、お疲れ様』
「うん。ありがとうございます」
『じゃあ、ね』






これ以上涼太くんといると、泣いてしまいそうで早足でコンビニを出た。






あぁ、こんなんだったら隼くんに言われた通りコンビニなんてやめとけばよかった。

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