羽。3 ページ11
.
.
.
それから私は、バーカウンター越しにUNO大会を見ていた。
見ていてわかったことは
千葉、ちゃんはいじられ役。
何をしてもいじられて、時に怒られて、
それでもそれを嫌そうにしてるわけではなく、むしろ楽しそうに笑っていた。
UNOで負けた人がお酒を飲むっていう恒例行事を何周かした頃には、もう夜も更けて、大体の人が潰れていた。
店長「よし、近くに朝までやって居酒屋あるから、移動するか！」
本当に飲んでいたのか怪しいほど、店長だけは最初と変わらず、そんな店長に言われるがままに、各々立ち上がって、外にで始めた。
小柳「ちばぁ、どうしたーいくぞー」
千葉「こやさん、ごめん、俺ギターの調子見るからあとでー」
ふーんと言って、小柳さんもみんなに続いて出て行った。
さてと、潰れてる先輩をドアの前まで見送ったし、片付けして帰るか…
と、思ったけど、私も今日は飲みすぎた。
正直、緊張してた。
ともやが目の前にいて、なんか普通にしてて。
緊張でお酒のピッチも上がる。
片付けもそこそこに、せめてフロアだけ綺麗にして帰ろうとドアを開けると
フロアのど真ん中に、人。
仰向けで、寝てる？
………千葉ちゃん？
『ち…高山…くん？』
千葉「んあ！？寝てた！うわ！」
私の声でがば！っと起き上がるとその腕には私が貸したギターがしっかり抱きしめられていた。
『何してたの？？』
千葉「いやぁ、ギターの調子見てたら、今日のライブよかったなぁーって思って、そんで、このギター見てたら、ふわぁーって…」
しどろもどろなうえ、まだ酔いが覚めてないようだ。
とりあえず、��気づいたら寝ちゃった��わけね。
千葉「うわ、こんな時間…ねむ…」
そういうと、またフロアに仰向けで寝だした。
『いや、ちょっと！帰った方がいいよ！ん？みんなのところに行った方がいい？？』
私もそこそこ酔ってて、判断能力が鈍ってる。
えっと、どうするのがいいんだっけ…？
そばまでいって、肩を揺らすとあからさまに嫌そうな顔をして、うっすら目を開けて、また閉じた。
嫌なのはこっちだ。どうすればいいんだ。
ああ、もう、私も眠いな。
そのまま私も、もうすでに寝息を立て始めたその人の横に寝転がる。
最後に見たのはステージの煌々とつくあかり。
判断能力の鈍った私の決断は
��とりあえず、寝る��だった。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なぁ(プロフ) - 沙季さん» 沙季さんありがとうございます！ちょっとずつしか更新出来てないのですが、頑張ります！！ (2019年7月11日 16時) (
レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2019年7月11日 2時) (レス) id: 7998ec173a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - わたり。さん» わたり。さんありがとうございます！楽しみにしてくださってるなんて…！！頑張ります！コメント頂けて嬉しいです！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
わたり。(プロフ) - 突然のコメント失礼します(笑) この作品とても楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: a563c15956 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - なかむらさん» なかむらさんありがとうございます！長編の予感しかしませんが、すごく書きたい作品なので更新頑張ります！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぁ | 作成日時：2019年5月15日 2時
