・ ページ2
…そこからの事はあまり覚えていない。
車に乗って揺られて景色をずっと眺めていると真新しい建物に降ろされる。
両親と職員らしき人が一言二言交わすと両親は私を置いて車に乗った。私は職員に腕を引かれた。
孤児院なのだろうか、という考えは睡眠欲によって掻き消され、目が覚めるとショーケースの中にいた。
何故自分がショーケースの中にいたか分かったかというと、一面がガラスで真正面には同じように少女が座っていたからだ。
いたのは少女だけでなく、動物の耳が生えた少年や、鬼の角が生えた女性。
彼らに共通しているのは、リードのついてある首輪、そして足枷。
その光景はまるで監獄。
自分の足を見ると同じ足枷。首元を触ると冷たい感触が指先に伝わる。
周りの子は叫んだりなんだりしているが、私は涙の一粒でさえ流れる事はなかった。
肝が据わっていると言ったら聞こえはいいだろう。しかし、彼女は悪く言えば無関心であった。
先ほどとは違う職員が大人しい私をガラス越しに見てカルテのような物に記入を始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 849人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - こういう終わり方好きです。自分でエンドを創造する感じ。とても好きです（語彙力） (2020年4月29日 20時) (
レス) id: 51c14942b2 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 恋蝶 - この、エンドはあなたに任せますって感じの終わり方好きです (2020年4月8日 1時) (レス) id: dd103094cf (このIDを非表示/違反報告)
青年A - 新紅葉団子さん» あざます！おじちゃん頑張っちゃうぞー (2020年3月11日 13時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
青年A - 寂しがり屋さん» ありがとうございます、コンマ単位で投稿したい(するとは言ってない) (2020年3月11日 13時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
新紅葉団子 - 最高です！頑張って毎分投稿気分でしてくださいね〜〜！！ (2020年3月11日 10時) (レス) id: 59fbe4bf10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
