▽ ページ9
*
明日からいよいよW杯
最終調整に雰囲気も真剣なものになる
監督『 集合ー！ 』
監督の一声でみんな集まる
監督『 これからユニフォームを渡します。まず木村！ 』
沙織『 はいっ 』
順番にみんな呼ばれてユニフォームを受け取る
学生時代を思い出すな…
監督『 宮田っ 』
『 はいっ 』
監督『 …守備は頼んだぞ。頼りにしてる 』
『 ありがとうございます 』
綺麗な赤色のユニフォーム
ずっと憧れてた全日本のユニフォーム
やっと 手が届いた
監督『 今日は明日に備えて早めに切り上げる。最高の状態で明日を迎えること！ 』
全員『 はい！ 』
-----
長岡『 Aっ、一緒にストレッチしよ……て、どした？ 』
古賀『 Aさん…泣いてるの？ 』
『 ごめんなさ…嬉しくて…ユニフォーム… 』
感極まって涙がぼろぼろと溢れてくる
沙織『 Aの夢だったもんね。頑張ってきたもの…でもまだ、夢の一歩だよ？ 』
古賀『 一歩？ 』
荒木『 Aはオリンピックに絶対出るんだもんね！…ま、それは私たちもだけどさ！！』
『 荒木さん… 』
石井『 そうですよ！W杯だけじゃなく、オリンピックだって決めてやりましょ！ 』
『 …うんっ…みんなで… 』
沙織『 Aは一人じゃないよ？だからみんなを頼って…辛い時は辛いって声上げていいんだから 』
『 沙織さん… 』
長岡『 そういえばA、こないだこ石川顔面サーブ大丈夫なの？普通に練習出てきたけど…』
古賀『 そうですよ！私達心配しちゃって… でも、あの時の柳田さん凄かったですね 』
『 え？？』
長岡『 誰よりも早く向こうのコートから走ってきてAのこと運んでったもんね 』
マサが…？
石井『 すごい向こうも泣きそうな顔だったな… 二人って幼なじみなんだっけ？』
『 えぁ、はい… 』
沙織『 A… 』
私は知らなかった
マサが私を助けてくれて
救急車に一緒に乗って
ずっとずっと声掛けてくれて
病室で起きるのずっと待ってたけど
石川くんが来て…何を思ったのか
宿舎に戻ってしまったと…
『 ……！！！ 』走り出す
荒木『 あっ、A？！！！ 』
なんなの
なんなのあんたは！！
一緒になって
突き放されたと思えば
知らない間に側にいて
男子チームが練習している施設は近くにある
無我夢中で私は走っていた
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 601人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻里(プロフ) - 更新嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年3月26日 7時) (
レス) id: 5c1238f571 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - 続きが気になりすぎて寝れない笑 (2020年3月16日 22時) (レス) id: 41387fbcb5 (このIDを非表示/違反報告)
M-Y8-14(プロフ) - 大好きです。 (2020年2月18日 0時) (レス) id: 391d538e10 (このIDを非表示/違反報告)
setter love - 続きが気になりすぎてそわそわです！ 主人公をめぐって 石川祐希VS柳田将洋 更新待ってます！ (2019年12月30日 3時) (レス) id: e4f6a637a1 (このIDを非表示/違反報告)
あー - とても面白くて続きが気になります！ (2019年12月29日 14時) (レス) id: 77e363249c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるき | 作成日時：2019年12月6日 15時
