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(三澄)


神倉「それで、思い余って遺体を強奪。遺体を盗まれた事に気付いた木林さんが青森県警に連絡して、うちが遺体発見時の情報提供を青森県警にお願いしたもんだから話が繋がったんですよ。」


翌日、昨日の件は鈴木さんにも同情すべき節は大いにあった事を神倉さんが皆に報告していた。


果歩さんの遺体が見つかった時に鈴木さんが家にいなかったこと、泊まり込みの仕事から帰ってきたら彼女が亡くなっていたこと、果歩さんの実家に行くとお前のせいで娘は死んだと門前払いを食らったこと…その話に会議室の空気は少し重たくなった。


久部「果歩さんは結局ジサツだったんですか?事故だったんですか?」


神倉さんの言葉に続いて久部くんが私の方に視線を送って問う。


三澄「まだ判断できる材料は出てなかった。」


久部「採取した胸腔液のプランクトン検査をして、海水じゃなくて淡水だったとしたら他殺の線もありますよね?」


神倉「他殺!?」


久部くんの言葉に神倉さんが目を丸くした。


久部「家の風呂場とか、川の中とか。別の場所で水に沈めて殺した遺体を運んできて、海に捨てたって可能性もあるじゃないですか。」


東海林「推理ドラマあるあるー!」


神倉「でも自分で飛び込んだところ目撃されてるんですよ?」


久部「その目撃証言が嘘なんですよ。犯人はその目撃者。」


東海林「よっ!へっぽこ探偵!」


いつもの調子で東海林が揶揄いを入れた。


三澄「海水か淡水かどちらで溺死したかはプランクトン検査するまでもない。心臓血の電解質濃度どうだった?」


東海林「左の方が濃かった。」


三澄「じゃあ海水だね。」


私に続いて東海林が海水で亡くなった時と淡水で亡くなった時の心室の電解質濃度の違いを神倉さんと久部くんに説明した。


東海林「へっぽこ探偵撃沈!」


久部「へっぽこ言うのやめてくださいよ…。」


三澄「まぁでも胸腔液を検査に出してプランクトン検査してもいいかもね。」


神倉「もーうやめましょう!このご遺体は解剖してはいけないご遺体だったんですよ!遺体番号…」


東海林「666番!」


神倉「うわ!オーメン!」


神倉さんがばつ印を胸の前に掲げて頼むからもう止めてくれと言う。その姿が面白くて私と東海林は顔を見合わせて笑った。

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作者名:yuyu | 作成日時:2018年3月13日 9時

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