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(藤堂)


仕事を終えて官舎を出るとタイミングよくスマホが着信を知らせた。


『はい、藤堂です。』


《木林です!藤堂さん、今どちらですか!?ラボにいらっしゃいますか!?》


電話の相手はいつになく取り乱し気味の木林さんだった。



『今日は登庁日なので厚労省の官舎に…。どうかしました?』


《実は、お恥ずかしい話なのですが、私の担当する葬儀のご遺体が盗まれたようでして…》


『盗まれた!?』


《UDIの皆さんなら何か知ってるかと思って電話をかけ続けてるんですけど誰も出てくれなくて…。個人的に連絡先を知ってるのは中堂さんと藤堂さんなものですからこちらに…。》


『なるほど。今日は…確か朝から解剖が一件あってご家族からの要望だと聞いてますけど。青森からのご遺体だってミコトから連絡あったかな?』


《青森!?》


いつになく大きな声を出す木林さんに驚いて思わずスマホを耳から遠ざけた。


《それです!葬儀はご実家のあるこちらで行うんですが、ご遺体が見つかったのは青森なんです!青森県警に聞いたらUDIから問い合わせがあったと…!》


私は開いた口が塞がらなかった。


『と、とりあえず私UDIに向かいますね!』


《私も向かいます!途中で藤堂さん拾いますね!》






言葉の通り途中で木林さんと合流し、急いでUDIに向かった。ドタバタとラボ内を走って所長室に向かうと、神倉さんの姿があった。


『神倉さん!』


神倉「藤堂さん?木林さんまで。そんな急いでどうしたんですか?今日は登庁日のはずじゃ…。」


『青森からのご遺体は!?』


神倉「あれ?よく知ってますね。それならもう解剖始めてますよ。」


『神倉さん今すぐ止めてください!』







神倉さんに事情を話してさらに解剖室まで走る。解剖室の自動ドアが開くと、そこには当たり前に三澄班と中堂さんがご遺体の解剖を進めている姿があった。



木林「あぁー!!!!」


木林さんの叫び声が解剖室に響く。それを聞いた中にいる全員がこちらを見た。


『遅かったか…。』


東海林「木林さん?Aもどうしたの、今日お休みじゃ…。」


木林「それ、うちのご遺体です!」


三澄「え…。」


三澄班と中堂さんがご遺体に目を遣る。


「うちの葬儀場から盗まれたご遺体なんです!」


『ミコト、今、死体損壊罪になってる…。』


三澄「え?」


息切れしながら私が言葉を紡ぐと、ミコトは目を丸くして振り返った。

3→←死の報復 1



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作者名:yuyu | 作成日時:2018年3月13日 9時

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