喫茶店 ページ46
貴方side
朝起きると大介はいつも通りだった。
朝ごはんも作ってくれて、朝の支度してる私にも甘えて。
「それじゃあ、行ってきます」
そう言って家を出て会社に向かってると深澤さんが立っていた。
「あの、深澤さんですよね...？」
違う道を使って行くことは出来たけど逃げてばかりは居られないし毎日のように待たれても困る。
紫「一度ちゃんとお話したくて...」
「休むって連絡するので少し待ってください」
私は会社に休むと連絡を入れて少し路地裏にある人のあまり来ない喫茶店に深澤さんを案内した。
有給全然使ってなくてそろそろ消化しろって言われてたからこういう時に使わないとね。
「大介のこと、ですよね...」
紫「はい」
「お話出来ることは全てお話します」
深澤さんはコーヒーを一口飲むと口を開いた。
紫「貴方と佐久間の関係は？」
「ペットと飼い主ってところですかね」
紫「え、あ、はい？」
まあいきなりそれだけ聞いてもそうなるよね。
「拾ったんです。
ダンボールの中で眠ってた彼を」
私がそう言うと深澤さんは目を見開いた。
そりゃダンボールの中で人が寝てるなんてドラマの世界だもんね。
「具合悪そうにしてたから連れ帰って看病して、そしたら家に置いてくれって頼まれてそれをどうにか拒否したくて言ったのがペットとしてなら置いてあげるでした」
思い出しても無茶苦茶だな。
自分でも理解できないレベル。
「ペットでもいいからって言われて断りきれずに大介は私の家で暮らすようになりました」
紫「素性も分からない男と住むのは怖くなかったんですか？
それとも、俺らのこと知ってたとか？」
「お恥ずかしながらテレビを見ないので全く知りませんでした。
正直不安がなかったと言えば嘘ですけど、この人なら大丈夫かなって不思議とそう思ったんです」
深澤さんは私のふわっとした言葉に納得している。
大介と長い時間を共に過ごしていたから私の言いたいことも分かるのかな。
「大介と暮らし始めて少しして、同僚の話でたまたま大介がアイドルだと知りました」
紫「アイドルだって知って、一緒に暮らすの辞めようとか思わなかったんですか？
ファンや週刊誌の目もありますよね？」
「考えはしましたけど、それでもやっぱり一緒に居たいと思ったんです。
大介との毎日がとても幸せだったから」
紫「そうですか...」
そこまで話すとなんとも言えない空気が流れた。
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湖蝶(プロフ) - 優月さん» 教えてくださりありがとうございます😭元々大毅でかいていたものを直してるため何度か名前や口調を確認しているものの直しきれていなかったようで…助かりました🙏 (2022年12月7日 17時) (
レス) @page31 id: 9eabd6c192 (このIDを非表示/違反報告)
優月(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！「定番メニュー」の大介の名前が大毅になってるとこがあったのでこちらで書かせていただきました！これからも応援しています！ (2022年12月7日 17時) (レス) @page31 id: c40eaafe2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湖蝶
| 作成日時：2022年12月6日 2時
