雨露霜雪 (ページ4)

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担任「では各自、」

先生が話す教室。暇やなぁ……

空調がちょうどいい温度で寝落ちしそう。

担任「はい解散～」

大「あれ、終わってる……」

瞬きしてたはずがいつの間にかホームルームは終わっていて、
同じクラスのほとんどの生徒がもう既に廊下に出ている……

そして女子が数人、俺の前で目を輝かせていた。

①「大倉くんってあの有名な組の息子様なんですか？」

②「でも、学年一位の成績ですよね？」

③「なんでここにいるんですかぁ？」

大「は？」

甘ったるい声でズカズカ聞いてくる。

なにこいつら。何目当て？

大「バッチつけてないし、一般やろ、どうみても。」

①「なんだ一般か。」

③「ばいばぁい」

残念だね～なんて言いながら去って行った3人を目で追いながらなんやねんと心の中で悪態を着く。

安「大倉くんは女子にあたりきついね」

大「だって意味わからんこと聞いてきたし」

安「じゃあ僕らも寮戻ろ。

3週間だけやけど、よろしくな？」

大「うん。

え？3週間？」

安「大倉くん先生の話聞いてた？」

安田くんはそう笑いながら廊下に出ていって見えへんくなった。

安「はよこな、置いてくで？」

…