雨露霜雪 (ページ18)

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安「ここが職員室。地下に学食があるんよ。」

大「おお、これが学食……」

初めて来る学食はなんか凄いな。

キッチンの所全部丸見えやん。

大「うわ、メニューめっちゃあるやん！」

安「売り切れごめんの早い者勝ちやから。
美味しいのはすぐ売れるみたいやで？はよ選んでおいで、席取っとくから」

大「ありがとう！」

って言うてヤスと別れたけど、買い方わからへん。

どうやって貰うん、あれ。

あのオムライスすごい美味しそうなんやけど。

あ、でもハンバーグ定食ある……

しかも結構ボリューミー。

ええな、学食。

大「あの、どうやったらアレ食べれるん？」

たまたま同じクラス、隣の席の女の子…(名前は知らん)がおって、聞いてみる。

『えっと、あそこの券売機で……一緒にやる？』

大「ええの？」

この子ええ人やな。

教室帰ったらちゃんと名前見とこ。

『これで、食べたいの選んで、お金入れるの。』

大「おん。何にしよ……カレーは昨日食べたし、

これ、かな」

オムライス並のボタンを押す。

350 と画面に表示されてる。

大「350？」

『350円だよ』

大「あー。お金……」

1万円札を機会に通すと、

1000札がいっぱいでてきた。

なんか、これ得した気分にならん？俺だけ？

『大倉くんって一般……だよね？』

大「え？うん。そうやけど」

『……いいお財布。持ってるね』

大「……あっ。」

財布、変えるの忘れてた……

大「ありがとう……貰い物やけどな」

って濁して一緒に並んで買えたオムライス。

大「……うまそぉ」

安「おくら！やっと見つけた。どこおったん…

ってあれ？Aちゃんやん。どうしたん？」

『あ、しょーたくん。大倉くんが食券の買い方わかんないって言うから一緒に買ってたの』

安「そっかー、ありがとう！」

なんや、ヤス知り合いやったんや。

安「じゃあ、おおくらは貰っていくな？」

なんか力強いな……

腕ぎゅぅって引っ張られてそのまま2人だけになる。

ヤス、なんか怒ってる？

…