雨露霜雪 (ページ14)

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#13 ページ14

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大「ヤス！」

安「あ、おおくらぁ！」

大「時間1時間ズレてるってどういうこと？」

安「ちゃうねんって、部屋の時計全部８時すぎとったんやもん！」

大「ほんまか？」

安「まんまや！」

案の定、教室の中はヤスと俺だけ。

大「部屋帰ったらちゃんと時間合わせなあかんな。」

安「おくら、さっき横山センパイに会っとったんやね」

大「え？おん。なんで知ってるん？」

安「ここから丸見えやってん」

窓際の席、そこから下を見下ろすとちょうどさっき俺がおった場所。

安「でも、横山センパイに手出したらあかんで？」

大「出さへんわ」

安「村上先輩怒らせたらあかんもんね」

大「あの二人やけに仲ええやん」

安「当たり前やん。この学校では有名なおふたりなんやから。」

知らんのって聞いてくるヤス。

知ってたらこんな質問せんって。

安「横山先輩はこの学園で激レアの一般棟から成り上がって富民棟入った人。

んで、そんな横山先輩の幼馴染でずっと一緒におるんが村上先輩。
村上先輩怒らせたら警察が動く。
いや、国が動くって言われてるんよ？」

大「すごいんやなぁ。」

安「御家も凄いけど、警察動かせるようになったんは村上先輩が物凄く頑張ったからなんよ。

横山先輩と一緒にね。」

詳細までは知らんけどほんま凄いふたりなんよ？

って言いながらヤスは机の上に乗っかって足を組んだ。

大「へぇ…」

村上家…確か大阪で暴れ回る家やって聞いたことある。

俺ん家とはちょっと派閥があるから、

俺も気をつけなあかんな……

…