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父は典型的な仕事人間で家庭を顧みることはなく、サツキに関心を持つこともほとんどなかった。サツキの記憶にある限り父親に褒められたりという経験はほぼない。とはいえ、父親自身サツキを嫌っていたわけでは決してなく、ただ単に愛情表現が苦手な不器用な人物だっただけである。尤も、それはサツキには一切伝わっていなかったのだが。
その一方で母親は精神的に弱い人であった。機嫌の良し悪しをあからさまに態度に出す上にヒステリック気味。決して悪い人物ではなかったが、彼女に母親をやる余裕は全くと言っていいほどなかったという。
それぞれの内情はどうあれ表面的にはお互いに関心がない、あるいはそんな余裕のない冷たい家庭であった。
そんな家庭環境で育った故かサツキ自身が両親から愛情を向けられていると感じることはなく現在の自己肯定感の低さに直結している。
とはいえ、両親に愛されていないというのはサツキの思い込みであることに変わりはない。家庭環境が悪いということを理由に不幸を気取っているが、実際はお金に困ったこともなく、やりたいことも好きにやらせてもらっていた。むしろ恵まれている方である。
小学・中学時代から彼の陰キャは確立されており、所謂教室の隅で本を読んでいたような子供だった。そのおかげか友人と呼べる人物はほぼいない。
高校は偏差値がかなり高い私立の進学校に進学していた。勿論こちらでも友人とは無縁。
ちなみに同窓会のお知らせが届いたことがない。呼ばれても行く気はさらさらないが、そもそも呼ばれないのはそれはそれで悲しいよね。
終末の際、サツキは大学に向かう途中であった。
遅めの朝食を喫茶店で楽しんだ後、そろそろ行こうかと喫茶店を出たその瞬間、光の矢が降り注いだ。運よく光の矢からは逃れたものの、後に逃げ込んだショッピングモール内で天使に殺害されて死亡。その後悪魔と契約して現在に至る。
趣味はB級ホラー映画鑑賞。無駄に複数社のサブスクを契約しており、休日はもっぱら家にこもって一日中映画を見ている。
特技は暗算。足し算引き算はもちろんのこと、三桁の掛け算や割り算くらいまでならある程度できるらしい。
倫理観が若干緩いため、現状日用品などを店から持ち出す際当然のように無銭である。
【作成者】やまもと
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元素(プロフ) - CS提出ありがとうございます!思っていた五倍くらい根暗で最高です…!不備等ございませんのでこのまま受理させていただきます!今後も当企画をお楽しみください! (2022年6月26日 14時) (レス) @page7 id: 656d2fa00c (このIDを非表示/違反報告)
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