早慶ファミリーinQK

とある休日の女子二人 ページ10

「あー！こっちの服の方が似合うかなぁ、いやでもさっき買ったイヤリングにはこっちのが合うかなぁ…うーん、でもそうだとあのアイシャドウ使えないなぁ。あっ！アレ可愛い！」
「あ、あの…彩加ちゃん、ちょっと、ちょっと待って〜！」

どうしてこうなってしまったのだろうか。慣れない色とりどりの服とキラキラ光アクセサリーを前に目をちかちかさせるしかない私は、駆け回る彩加ちゃんの背中を追いかけて回る。
こうなったのはよく考えると、私が発端だったような気がする。

「彩加ちゃん〜ちょっと、今お時間あるかな？」
「あ、沙也ちゃん！うん、いいよ〜どうかした？」

ある日私が事務所に出勤していた社内でも数少ない女性の彩加ちゃんに、相談があって声をかけたことがきっかけだった。

「あ、あのね。私大学いた頃にメイクとかリップとか基礎化粧みたいなのしかやっていなかったから、そろそろ私も社会人だし、QuizKnockで働くにしても勉強しないといけないなぁと思って。」
「え！メイク！沙也ちゃん、メイクやってみたいってこと？」
「う、うん。教えてもらえる…？」
「もちろん！っていうか、せっかくメイクするなら、服とか小物も揃えようよ！あ、来週の日曜日空いてる？一緒に近くのショッピングモールとかに見に行こっか！」

そういって了承した結果、このような形になってしまった。もちろん私自身、服やアクセサリーの数も少なく、センスもあまりなかったのでこうして彩加ちゃんに、手伝っているが、キラキラ華やかなデパートは私にはまだ少し早かったようで目が回りそうだ。

「あ、彩加ちゃん待って…。」
「アハハ、ごめんごめん。ねえねえ、沙也ちゃんってそういえばこういうミニスカート？みたいのあんまり履いてないよねぇ。いつもズボンか、あってもロングスカートじゃない。」

そういいながら彼女の手に握られたパステルピンクを基調にした可愛らしいスカートを見せてくる。確かに私、ミニスカートってあんまり持ってないなぁ。

「そうだね、特に理由はないんだけど。ほら、丈が短いとどうしてもお腹冷えちゃうじゃん？」
「アハハッ、なるほど。なんか沙也ちゃんらしい理由。でもせっかくの機会だから、こういうのも試してみたら？私が可愛いコーデ揃えてあげるよ。」

可愛らしい服装→←妬かない彼の秘密

ラッキーQuizKnock＆東大王メンバー

岡本沙紀さん

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