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コイノウタページ9

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『えっ…』

「まじで？」

「ええやん、絶叫苦手コンビで」

「盛山さんと私はあっち？だそうですよ」

「「じゃ、頑張って〜！」」

見取り図さんと某遊園地にロケに来たのはいいとして、、、

『どうします、リリーさん…』

「…行くしかないやろ」

リリーさんと絶叫に乗れ、というカンペ。

男らしく行くしかないと言ったものの、不安なのが声のボリュームとトーンから伝わってくる。

アトラクションの近くまで来て、実際に見てみると想像以上…

『これは…』

「やばいな」

余りのスピードとコースの長さにびびって足が進まない、、

「大丈夫なん？俺だけで行くで、」

『大丈夫、です。行きます』

カメラのついたヘルメットをかぶってコースターに乗り込む。

「手、繋ご」

バーをギュッと握りしめようとした瞬間、

リリーさんに左手を繋がれた。

『ふぇっ？！』

変な声出た！

と思った時にお姉さんが「いってらっしゃい」と手を振ってコースターが動き出す。

「おわっ！」

『ひゃっ！』

スタートからスピードが速くてリリーさんも私も声をあげる。

勢いが落ち、ゆっくり登っていくコースター

「A、大丈夫か？」

『なんとか、、』

自分も苦手なのに
私を気にして声をかけてくれる優しいリリーさん。

「手汗ごめんな、」

『いや、私こそすみませ、んんんんんっ！！』

「うぉーっ！」

『おろしてえええええ！！！』

「いややあああああああ！！！」

「おかえりなさ〜い」

と、呑気に手を振るお姉さん。

「A、、着いたで、無事に、」

『手、、ありがとうございました』

ポケットからハンカチを出してリリーさんに渡す。

「ありがとう。俺もちょっと落ち着けた」

『、、って言う割に思いっきり嫌や言うてましたよ』

「Aも降りたいって叫んどったやん」

2人で乗っていた時の様子を言いあって笑った。

「え？まだ行くんすか？！」

『…心臓弾け飛んじゃう』

またカンペに次のコースターに乗るように指示が出る。

「はぁ…一生分乗ったわ」

『ですね…』

と言いつつなんでだろう。

絶叫は大嫌いだけどリリーさんとなら嫌じゃなかった。

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GW(でしたっけ？)の富士急ロケを見てから
速攻で作り出した話ですが落ちが見つからず
ずっと放置してました…

そのまま載せますご了承下さい。

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