陽だまりの先生【NJ】

幸せ者 ページ40

NJside----




可愛くて困る。



可愛いというのは、何を基準にして、、、

なんてややこしいことは、もう考えてない。



ただ目の前のAさんが、可愛い。


そう思って一日を過ごした。





そもそも待ち合わせから、ヤラれてしまったんだった。




もともと美人ではあるけれど、

大学のナチュラルな姿が全てだと思っていたから、

手を振る彼女は、どこの可愛らしいモデルかアイドルかと思ってしまった。



俺の待ち合わせてた相手だと、鼻が高くなってしまった。





オシャレなんだよな。


頭の先からつま先まで、全身がかわいい。


可愛いってのは、人それぞれの好みだとは思うけど、

ハッキリ言って、完全に俺好みなんだ。




好きな人だから、タイプだと感じるのか、

タイプだから、好きだと感じるのか、

そこはまた考えたい課題だ。





一緒にいる間、ずっと笑ってる。

いつも通りに俺の話をニコニコして聞いてくれて、

本当に楽しそう。


恋人なのかと錯覚してしまうほど。






大学で見てる彼女とは違う、いろんな表情も見せてくれた。


可愛いものが好きで、知的な彼女にしては意外と、
ふわふわしたキャラクターのぬいぐるみとかを見ていた。



『これ可愛い〜』


って言った羊みたいなぬいぐるみは、ちょっと変わった顔をしていて、どこが可愛いと感じるのか考え込んでしまった。




『羊じゃなくて、アルパカですよ』



だって。なんだよ、アルパカのぬいぐるみって。

女子の可愛いっていうのは、謎が多い。

とても興味深かった。




彼女に連れられて行ったレストランは若いカップルばかりで、俺みたいな男とで恥ずかしくないのかと思ってしまった。



でも彼女はすごく幸せそうにニコニコしていて、
食べたことのない美味しいものも食べられて。







俺は最高に幸せ者だなと、一日中感じていた。





Aさんと一緒なら、心から楽しい日々が送れそうだ。





こんなに幸せな時間も、あと少しで終わりだと思うと、
さびしさが襲ってくるほどだった。

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