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#138 ページ48






丸「なぁんや、喧嘩してる思てたのに……」



突然横に人が座って驚けば、まさかの丸ちゃん。



大「すばるくんの隣におらんくてええのん?」



丸「うん、今は亮ちゃんが頑張ってはるから」




夏休み中に寮の屋上でギター引きながら歌ってたすばるくんに憧れた亮ちゃんが

最近猛アタックしてるらしい。


おかげで丸ちゃんの表情は浮かない。

しかも、それが原因で喧嘩しちゃうこともあったらしい。




大「仲直りしたらええのに」




丸「たつよしに言われたくない」




大「俺らのは喧嘩じゃないですぅ、もっと深い事情があるんですぅ」



丸「深い事情?」




大「ん、もぉ、ヤスに誤解されるからもうちょっと離れて」

丸ちゃんが近すぎて腕で押し返したら、



丸「もぉ〜僕にも構ってぇ」



なんて言って抱きつかれる。



大「もぉ、今度、今度な。」

丸「わかった、今度泊まりに行くから!」





大「ぁー、は?え???」




気づいた時には横にいたはずの丸ちゃんの姿は忽然と消えていた。




大「うそ……やろ…?」





放送「退場です。可愛い園児とお兄さん達に大きな拍手をお願いします」




ヤスが退場したのを見送ってから次のプログラム、

亮ちゃんと一緒に出る200m×4のバトンリレーの準備に移る。




錦「作戦通り、練習通り。

絶対勝つぞ!」



3人「おぉ!」





円陣組んで、士気を高め、それぞれの場所に移動。







勝つ、それ以外の選択肢はない。





勝負事はあまり好きではないが、ヤスの笑う顔が近くでみれるように。


ヤスは喜んだら人との距離がおかしくなるから、
1位になったら、ヤスから自然と触れてもらえる。


下心ありありやけど、勝つ。それだけ。









『それでは、位置について〜』



第1走者は亮ちゃんの友達の赤西くん。





『よぉーい』









パンッ




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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時

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