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…
丸「なぁんや、喧嘩してる思てたのに……」
突然横に人が座って驚けば、まさかの丸ちゃん。
大「すばるくんの隣におらんくてええのん?」
丸「うん、今は亮ちゃんが頑張ってはるから」
夏休み中に寮の屋上でギター引きながら歌ってたすばるくんに憧れた亮ちゃんが
最近猛アタックしてるらしい。
おかげで丸ちゃんの表情は浮かない。
しかも、それが原因で喧嘩しちゃうこともあったらしい。
大「仲直りしたらええのに」
丸「たつよしに言われたくない」
大「俺らのは喧嘩じゃないですぅ、もっと深い事情があるんですぅ」
丸「深い事情?」
大「ん、もぉ、ヤスに誤解されるからもうちょっと離れて」
丸ちゃんが近すぎて腕で押し返したら、
丸「もぉ〜僕にも構ってぇ」
なんて言って抱きつかれる。
大「もぉ、今度、今度な。」
丸「わかった、今度泊まりに行くから!」
大「ぁー、は?え???」
気づいた時には横にいたはずの丸ちゃんの姿は忽然と消えていた。
大「うそ……やろ…?」
放送「退場です。可愛い園児とお兄さん達に大きな拍手をお願いします」
ヤスが退場したのを見送ってから次のプログラム、
亮ちゃんと一緒に出る200m×4のバトンリレーの準備に移る。
錦「作戦通り、練習通り。
絶対勝つぞ!」
3人「おぉ!」
円陣組んで、士気を高め、それぞれの場所に移動。
勝つ、それ以外の選択肢はない。
勝負事はあまり好きではないが、ヤスの笑う顔が近くでみれるように。
ヤスは喜んだら人との距離がおかしくなるから、
1位になったら、ヤスから自然と触れてもらえる。
下心ありありやけど、勝つ。それだけ。
『それでは、位置について〜』
第1走者は亮ちゃんの友達の赤西くん。
『よぉーい』
パンッ
…
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時