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現場についてすぐ聞こえてくるのは
俺への ... " 悪口 "
" 今日も山田だけ 、 遅れて来んのかよ "
しょうがないだろ 。 仕事があんだから 。
" あいつのせいで帰んの遅くなんだよな "
いや、俺のせいじゃねーだろ 。
" やっぱセンターが山田ってのが気に入らね ー "
この言葉が何より傷ついた 。
何 ? 俺なんかよりも 、
裕翔 とか の方がセンター似合う ?
そんなこと俺だって分かってる 。
でも 、 そう言われないよう努力してんだよ
俺の努力も知らない人にそんなこと言われたくない
悪口いう暇があれば 、 仕事しろよ 。
なんて面と向かって言えない俺が誰よりも
弱い __ 。
.
.
怒った感情のまま 、 楽屋へ向かったのが間違いだった
「 お ... はよ 。 誰だ ? 」
メンバーと楽しそうに喋っている女の人 。
綺麗な2度見をしてしまった 。
毎日のように夢に出てきた女の人だったんだから
宏「 なんで驚くんだよ 。 大ちゃんから聞いただろ?」
大ちゃんから ... ? 何を ... ?
大「いや 、 言おうと思ってたんだけどなんか言い出せなくて ...」
何 、 俺だけ仲間はずれですか ?
「 ... もう 、 いいや 。」
俺は 、 誰とも目を合わせずに 、 楽屋を出た 。
あの空気から抜け出したかった 。
.
.
何故言ってくれなかったんだろう
大好きな大ちゃんを少しだけ " 嫌い " になった 。
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作者名:ymd _ 。 | 作成日時:2019年5月11日 21時