mi mi mi 3

息もできない#11 ページ11

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小さいことでムカついたり
もうキライって思ったり
昨日の夜だってちょっとケンカしたけど。






「……すご、」






試合中はやっぱりもう
どうしようもないくらいカッコよくて。






他校との練習試合は、
祐希の圧倒的な存在感で圧勝。






「かっこよかったぁ……」






試合が終わって、
選手が戻り出した頃。







「どこだろ、」







興奮が覚めやまず声をかけたくなって、
祐希を探すけれど。







「……もう行ったかなぁ」








背の高い人たちが
ぞろぞろ横を通り抜けていって、
選手目当ての女の子たちも集まり
軽くカオス状態。







「ふぅ、諦めよかな」








ラインでも送っておこうと思ってたら、
誰かから肩を引かれた。






「あとで電話する」






一瞬だったから反応できなくて、
振り返って探したけれど
もう後ろ姿だけ。









(いつだって会えるはずなのに、その後ろ姿が見えなくなるまで目で追った)
(だって夢中なの、息もできないくらい)

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