好きがあふれる。 (ページ7)

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アヒルページ7

takanori

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Aの家は意外にも物が少なくて、色合いも

ブラウン系で揃えられててとても落ち着く。

だがしかし。湯船には何故かアヒルがいる。

そう、みんなが想像するアヒル。

それを人差し指でツンと弾く。

Aも普段こうやって遊んでんのかなって

想像したらかわいかった。………ん？

自分の体温が上昇してるのが嫌でも分かる。

違う、想像してるのはこいつで遊ぶAであって。

別に？そんな……なに？想像してないし？

…………でも想像しちゃうのは男の性でしょ。

つかなんでこいついるんだっけ…………。

" え、なんでアヒルいんの？ "

" かわいくない？一目惚れしちゃった "

" 変な趣味変わってねぇのな "

" 変って言わないでよ "

昔からどこかズレてる趣味を持ってるA。

趣味というよりこだわりか。

例えば、家は絶対事務所から徒歩５分圏内とか

毎週水曜日はダル着の日とか。
これに関してはまじで俺も意味が分かんない。

なんで水曜日限定？って前聞いたら " 何となく " って
返されたんだけど。

一人くすっとしてたら、 " 剛典ー？ " と外から
声を掛けられた。

剛典『えっ、あっ、なに！？』

「え？いや、服ここ置いとくよ？」

剛典『あ、あー、うん、ありがとう！』

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いやいやいやいやいやいやいやいや、

俺なんでこんな慌ててるんだよ。

柄にもなく鼻の下まで浸かってさ。

剛典『あつ………。』

お湯の温度が高いから熱いだけ。そう。

それから一回冷水浴びたら思いの外冷たくて

湯船に逆戻り。気付いたら二時間経ってた。

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普段LIVEとか着替えで俺らの裸見慣れてるはずなのに

こうい時照れるのって、男側からしたら

誘ってるようにしか見えないんだよね。

………ま、できないんだけど。

嫌われたくない、しさ。

下からAを見上げたら

くりくりな瞳で " ん？ " って微笑んだ。

「ふふ、なあに？」

剛典『っ…………』

俺はいつまで従順なペットでいればいい？

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