好きがあふれる。 (ページ1)

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はじまりページ1

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" いつかダンスで親孝行しような! "

まさか大好きな人と叶えることができるなんて思わなかった。

だけど同時に、私たちは " メンバー " という関係になった。

それを意味するのは ────────── 。

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2014年 5月

「う゛ぅ～～……」

ELLY『A元気無いじゃ～ん！どうしたの？』

リハ室で両手足を広げて仰向けにぐでん、と伸びる私。
そんな私を上から覗き込むように見てきたのは
天才的なアイディアを持つELLY。

いまリハ室にいるのは私、ELLY、健ちゃん……のみ。

健二郎『どうせがんちゃんおらんくてやる気無いだけやろ、
ほっとけほっとけ～』

「う゛う゛う゛ぅ～～～……！！！！」

健二郎『おわっ、威嚇してきよったで笑』

そんなこと言う健ちゃんだって椅子に座って
スマホ弄ってるくせに！！

とは言い返せず、なんなら呻き声しか出せない。

だって図星なんだもん。

ELLY『な～るほどね～！！
がんちゃん、EXILEなってから忙しいもんね～！』

「別に寂しくなんかないし！！」

健二郎『だ～れも " 寂しい " なんて単語出してへんのに
自ら出してくるとかやっぱ図星やん』

「………山下うざい。」

健二郎『おいっ！仮にも先輩やぞ！せ、ん、ぱ、い！』

華々しくEXILEの新メンバーとして活動を始めた剛典。

TV、雑誌、ラジオと各メディアに引っ張りだこ。

前なら暇さえあれば私の家に転がり込んできたのに
今じゃそれも無くなって。

連絡も取る時間すら無いくらい忙しいのね。

……別に寂しくなんかないし。
勘違いしないでよね。

「急に遠い存在になっちゃったな………。」

ボソッと呟いた一言は自分でも虚しくなるくらい渇いた声だった。

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