【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第七十六話 ページ28

A『あの、もう一つ聞きたいことがあるんですけど』


留三郎「なんだ？」


A『落とし穴と塹壕のことなんです

あれ、誰が掘っているんですか？わざわざ掘ってあるのを埋めるってことは...』


留三郎「それならわかるぞ両方とも忍たまが掘っている」


A『え、生徒なんですか？』


留三郎「あぁ、落とし穴は四年い組の綾部喜八郎

塹壕は六年ろ組の七松小平太だ」


食満さんは全く、毎回誰が埋めると思っているんだ...と

やれやれといった表情で言っている


oh...マジですか

まさかの事実に驚きを隠せない私の顔は余程面白かったのか、食満さんに笑われた


留三郎「ふっ(笑)そんなに驚くことか？」


A『だって、生徒が仕掛けてると思わなかったんです！

てっきり先生方が作っているのかと...

私、最近来たばかりなんですよ？知らなくて当然です！

食満さんだってそんなに笑うことですか？』


無知だから仕方ないと笑われたことに不満を漏らす

頬を膨らませて睨むと今度は食満さんが驚いていた

目をぱちくりとさせている


A『......なんですか何か言ったらどうです？』


留三郎「いや、そんな顔をしてそんな風に話すんだな

もっと無口でぶっきらぼうかと...」


失礼な！私は普通の転生者だぞ！(？)

人を見た目で判断した食満さんに腹が立った私は


A『へぇ、あなたは人を見た目で判断するんですね』


留三郎「すまんすまん、悪かった(笑)でもすごいだろう、綾部の落とし穴

学園の忍たまだけじゃない、プロの忍者だって引っ掛かるんだ

あいつは天才トラパーって言われている」


つい口を滑らせてしまった


A『そうですかね、いくら印があるとはいえ落とし穴があるの普通に気づきますよ

それに穴だって、掘ってあってもあんまり深くないですし

言うほどすごくないんじゃないんですか？』


？「！」ｶﾞｻｯ


留三郎「！、お前なぁ...!」


A『？、何か？

って、あぁ！そろそろ行かなきゃ！すいません、これで失礼します！

今日はありがとうございました！』


留三郎「ちょ、待て！....行っちまった、はぁ

あーあ知らねぇぞ俺」


彼女に向かって伸びた手は届くことなく空を切り、彼のため息と独り言は空気となって消えた


富松作兵衛は勘違いをしていた

食満留三郎の行動によって、彼女の監視をしなければいけないのかと

三年生ながら委員長を支える頼もしい存在であるが

その責任感の強さがおかしく発揮されてしまったのだ

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