【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第七十四話 ページ26

A『ありがとうございます』


一年生「「「どういたしまして！/...」」」


お礼を言うと満面の笑顔で答えてくれるこの子達は天使かな？？

うん天使だ、寺の子達に負けず劣らずだよ

なんとも言えない幸福感と同時に名前を思い出せない罪悪感が湧き出る

ごめんよ天使達、記憶力の乏しいお姉ちゃんで

下坂部くんはかろうじて思い出せるんだけどなぁ...


そしてもう一度教えてほしいと言えば目をぱちくりさせていいですよ！と

二人とも言ってくれた


左門くんもこの子達も優しい

普通、名前を忘れられると少なくとも嫌な気分になるだろうに

少しもそんな風にしない...もしかしたら心のなかで傷ついているかもだけど

この子達のためにも頑張って覚えよう


小さな決心をして、委員会の仕事は始まった

皆、分かれて仕事をするかと思いきや一緒に取りかかる

それだけ数が多いのかもしれない


作兵衛「...」


A『...ん？これは、』

留三郎「お、見つけたか」


A『！、は、はい』ﾋﾞｸｯ


近い近い近い、この人近い！

私はあまり力がないということで落とし穴を見つける係になった

...のだがこの六年生、異様に距離感がおかしい

気づけば近くにいるし、三年生のとみまつ？くんも睨んでくる

こっっっわぁなにこの二人、何もしてなくない？私

.........とりあえず目立たないようにするか


作兵衛「...」ｼﾞｯ


A『こ、これ落とし穴じゃないですか？』ﾋﾞｸﾋﾞｸ


作兵衛「はい」


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そうしてあっという間に仕事は終わった

見つけるだけだったけど、落ちそうになって危なかったことがあったし

そのあとの塹壕の埋め戻しは一緒にやらなきゃいけなくなって結構疲れた

明日は体全体が筋肉痛になりそうだ


A『はぁぁ』


腕や首をぐるりと回して、骨がぱきぱきと音を鳴らす

なんだかおばあちゃんになった気分

手を見ればだいぶ土で汚れてしまっていた

爪にも入ってる、今日は念入りに洗わないと

次の食堂での仕事を考えていると食満さんに話しかけられた

あれ、デジャヴ


留三郎「今日は手伝いに来てくれてありがとな」


A『はい...』


すごく大変で最中はずっと見張られてるような感じだったんですけどね！！！

と、言える訳もなく返事しかできなかった

ただ、あれが気になる


A『あの...！』


留三郎「？」


何故作業中、距離感が近かったのか

思いきって聞いてみることにした

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