110.大丈夫。 ページ19
伊野尾side
俺がいつもの屋上前の階段まで行くと、案の定山田はそこにいた。
いつものように膝を曲げて、腕を組んで、顔を伏せて。
肩が震えている。
伊「“大丈夫って言葉に頼りすぎないで、俺らに頼ってね”。
ここで、俺がそう言ったの覚えてる？」
いつの日か、俺が山田に言った言葉を口に出しながら階段を上る。
山田の隣に座って、そっと肩に手を置く。
伊「もう気付いただろ？
“大丈夫”っていう言葉にそんなに効力が無いことを」
涼「…っ…ぃ、いのっ、ちゃ…」
顔を上げた山田は涙でグチャグチャで。
ハンカチとか持ってなくて、
仕方がないから俺の服の袖で拭ってやった。
涼「おっ、おれっ、おれっ…言った、んだっ。
もっう、がん、がっんばれない、って。
じゃん、ぷのっ、ためっに、ッ頑張りたいって」
伊「うんうん。それ誰に言ったの？お母さん？」
涼「…う゛んッ…だって、だってッ、」
ちょっとちょっと、山ちゃんさー。
俺が涙拭ってる側からまた泣き出してんじゃないよ。
追いつかないよ、俺の服もうビッチャビチャよ？
涼「み、みんなっ、みんなの、ことッ、好きだからっ…」
伊「そうかそうか。頑張ったね、よく言ったね。
偉いよ山田」
涼「ゆ、とっみたいに、なりっなりたくてッ、がん、ばってっ…、だからっ」
伊「全てが金の為に頑張ったんじゃないんだろ？
歌って、踊るのが、楽しかったんだろ？」
大きく頷いた山田。
さっき言っていた事が全てじゃないのは分かりきっている。
だって山田はライブの時いつも嬉しそうに、楽しそうにしていたから。
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やまたかLOVE - 次回作も楽しみにしています(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年12月27日 15時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 完結おめでとうございます！とても素晴らしいお話でした！本当に面白かったです！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - メリークリスマスです！素敵な日をお過ごし下さい(*^▽^*) (2019年12月25日 16時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 頑張ってください(*^▽^*)応援してます！ (2019年12月24日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - やまたかLOVEさん» 1いに引き続きコメントありがとうございます（ ; ; ）完結出来る様に頑張ります！(*^_^*) (2019年12月22日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月17日 3時
