103.心の声。 ページ12
薮side
涼介の心の声を、見た気がした。
初めてこんなに泣いている姿を見たし、
地面に手を打ち付ける姿は悲痛で。
俺の心臓も締め付けられて、痛い。
涼介は言った。
「俺はもういらないの？」って。
すごく悲しそうで、寂しそうで。辛そうで。
これまで酷い扱いを受けてきたのに、涼介は…寂しそうに母親に手を伸ばしていた。
伊「…山田っ」
大「おい山田！もうやめろよ！」
知「そうだよっ涼介を苦しめるのはもう何もないんだよ！！」
大ちゃんも知念も、泣きながら、涼介の拳を握る。
涼「…や、めてくれ…。俺はっ、大丈夫だからっ！
だからっ…だから！、」
伊「愛してる！！！」
伊野尾の言葉に、涼介の動きがピタリと止まった。
伊「愛してる！愛してる！愛してる！！
俺らじゃ足りない！？満足出来ない！？
俺らはこんなにも山田のこと大好きなのに、山田は気づかないの！？この鈍感ちゃんがぁ！！！」
涼「…い、のちゃ…」
伊「10周年のドッキリ企画の時、山田は言ったよな？
『俺たちは家族みたいなもんだ』って！
『9人で1つ』って！！
俺たち家族なのに、その家族からの愛は受け入れられない訳！？」
涼「…っち、がう…！俺だって…みんなの事好きだよ…」
伊「じゃあいいじゃん！無理しないでよ、俺いつも言ってるよね？頼ってって。
“大丈夫”って言葉に頼りすぎないでって。
1人でどうにかしようとしないで。
俺っ…山田が辛い思いしてんのは、嫌だっ…」
伊野尾も泣き出す。
涼介は目を見開いて、泣いている伊野尾を凝視した。
涼「…伊野尾ちゃん、泣かないで」
伊「泣かせたのは誰だよ…」
涼「…ごめん。
でも、伊野尾ちゃんが泣いてると、俺も痛い…。
ごめんね、大丈夫だよ」
伊野尾の頭を撫でるその姿は、4歳の涼介の姿と重なった。
滅多に泣かない伊野尾が泣いた時。
4歳の涼介は「大丈夫」って頭を撫でたんだ。
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やまたかLOVE - 次回作も楽しみにしています(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年12月27日 15時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 完結おめでとうございます！とても素晴らしいお話でした！本当に面白かったです！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - メリークリスマスです！素敵な日をお過ごし下さい(*^▽^*) (2019年12月25日 16時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 頑張ってください(*^▽^*)応援してます！ (2019年12月24日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - やまたかLOVEさん» 1いに引き続きコメントありがとうございます（ ; ; ）完結出来る様に頑張ります！(*^_^*) (2019年12月22日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月17日 3時
