Dear.絶対エース【1】

5.小さな出会い。 ページ5

知念side







知「えっまだ涼介来てないの？」







僕らの楽屋からそう離れていないスタジオで、
先に撮影を終えた僕ら。




次は涼介の番なのに、当の本人はまだスタジオに来てないって。




圭「じゃあ俺らで呼びに行こ」

知「もー涼介ってばしょうがないな」




それにしても珍しい。
いつもなら自分の番じゃなくてもスタジオに入るのに。



圭人と廊下を早足に歩いて楽屋を目指す。





知「涼介、最近変だよね」

圭「やっぱりちいちゃんもそう思った？」

知「うん。大人しいってゆーか、あんま…笑わなくなったね」



きっと、僕らJUMP以外の人から見れば変わっていないように見えるけど。


涼介は、変わった。




確かにデビュー同時よりかは丸く穏やかになったし、仕事が増えるにつれて責任感が強くなったり考え方とかも変わってきた。





だけど、








知「笑わなく、なったよね」

圭「うん」



ここ最近、涼介が本当に笑った顔を見ていない。




年々、本当の笑顔を見せる回数が少なくなってきたような気がする。



僕だけが気づいた事じゃない。

涼介の親友の圭人も、JUMPのみんなも。それを感じている。






涼介、何かあったの？


僕らを頼ってよ。

6.♯→←4.♯

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す