記憶を失って【苺】

29話 ページ29

奈々さんside

俺は二重人格とかいうやつだ
元々この性格にうんざりしていた
イラついたら暴力で、みんなに嫌われて
辞めようと思っても出来ねえからどうしようも無かった
その時に現れた、？のはもう1人の俺…みたいな奴
俺なんだけど、性格が怖いほど優しくて
でも俺がなりたかった俺だった

な『なんで今日一緒に行ってんの〜？』
奈(別にいいだろ)
る「な、奈々様…おひとりで行った方が…」
奈「うるせぇ」
る「す、すみません…ｯ」
な『ちょっとぉ！るぅとくんに意地悪言わないでよ！』
奈(ﾁｯ…うるせぇ、黙ってろ別人格が)
な『そんな嫌なら別々で行けばいいじゃん！るぅとくんが可哀想だよ！』
奈(は？可哀想だと思うならてめぇが出ろや)
な『いや拒否してるのそっちだからね!?』

ぎゃーぎゃーうるせぇ奴なんだわ
無駄に正義感強くて
るぅとのこと大好き人間

だったのにさ…

な「え…っと…ごめんね、記憶がなくて…」

俺の中で過ごした記憶は、無くなっていた
俺たちは入れ替わった
これはチャンスだとおもった
消してくれないか、こんなクズな俺を…

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