In my dreams

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「A、キャプテンアメリカって知ってるか？」



『しらない』





フィルが私に一般的に必要な知識を教えてくれてる途中で突然話しかけてきた



『それは数学に必要なこと？』


「あぁ、第二次世界大戦の英雄なんだ！」



そのあと何時間かフィルが話し始めて最初は私も聞いていたんだけど、だんだんこれは関係ないことだなって思ってか、は聞くのをやめて目の前のテキストとにらめっこし問題を解くことにした。合間に適当に相槌を入れながら




まあでもフィルがこんなに楽しそうに話をするのはなかなか無いからうれしい。話は長いけど



数学ってほんとに必要なのかな。って思いながら私は時間が過ごすのを待つことにした









__________








『ねえ、キャプテンアメリカって知ってる？』





「アメリカの英雄ね、それがどうしたの？」




ナターシャは知ってた。当然か、彼女は頭がいい





『フィルにさっき2時間くらい話されてさ』



「あら、私もそうよ」





なるほどね。2人で名前にでてきた彼を思い出し呆れガチに笑った






「ま、私は元々連邦の人間だからあんまり興味はないんだけれどね」




初めて知った、ナターシャはソ連にいたんだ




彼女の事は好きだし信頼してるけど、あまり自分のことを話すのは好きじゃなさそう

クリントはよく話してくれるけど、それは彼らが出逢ってからの話で


まあでも無理に聞くことじゃない






『私、今のナターシャもすきよ』




きっと彼女もなにかあったんだろうか、
もしあるんだとしたらその不安が少しでも無くなりますように







「あら、嬉しいわね。私も今の自分が好きなの」



『ほんっとに美人だしね。恋人作らないの？』



「予定は無いわね」


『もったいない。フィルなんかどう？私ナターシャがママだったら嬉しいかも』



「フィルが相手もゴメンだし、Aのママにしては若すぎないかしら」




『じゃあお姉ちゃんだね。ってなるとママはクリントか長官かな？』




「やだ、やめてよ」




ナターシャは想像したのか大きく吹き出した
彼女の笑顔が大好き、美しくてあったかくて優しい笑顔








『ナターシャ大好き』




「私もよA」








ニューヨークには暖かさはもうなく冬本番の季節になってきていた

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