第23話 謎解き ページ24
No side
こん「では、まず、刀剣男士の皆様にお聞きします。
桜雪様が本丸ごと手入れをされた時、清い、美しい、暖かいという他に何か感じましたか？」
鶴丸「………うーん、あ、懐かしいと感じたが？」
こん「では、2つ目の質問です。皆様はこの本丸の初代審神者を覚えていらっしゃいますか？」
歌仙「忘れるわけがないだろう。初代審神者だけは信じる事ができたのだ。あの方は優しく、強く、逞しい雅な主だったからね。」
陸奥「当然じゃ！忘れるのは不可能ぜよ！」
こん「では、その初代審神者がなぜお辞めになられたかも覚えていらっしゃいますか？」
長谷部「……………いや、それが、それだけがどうしても思い出せない…」
骨喰「俺には記憶が無いが、顕現してからの記憶はある。だが、なぜ初代の主が辞めたのか、穴が空いたように思い出せない…そこだけ、記憶が無い…」
こん「………無理もありません…2代目による忘却の呪いによって少しずつ忘れてしまっていたのです。」
全員「！？」
小狐丸「それはどういう事です！？」
こん「忘却の呪いは呪術の1つで、使いこなせるのは極わずかでございます。そして、その力は少しずつ、時間が経つにつれて効き始めるので、呪術などの情報に長けている石切丸様やにっかり様でも気付くのはかなり困難です。」
三日月「なるほど…それならば、俺達に気付けるはずもないな…」
こん「わたくしも、忘れてしまっておりました。今でも実感が湧きません。
まあ、思い出すのはまた別の話として、
次は………………………」
こんのすけは、桜雪の膝からﾋﾟｮﾝと飛び降り、桜雪の前にお座りをして向かい合った。
桜雪は膝からこんのすけの温もりが無くなり、寂しく感じたが、次は自分への質問なんだと思い、背筋をﾋﾟｼｯと伸ばして座り直した。
こん「桜雪様への質問です。」
桜雪「はい！！」
こん「桜雪様は…………………………………………………………」
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作者名：雪ネコMyCo | 作成日時：2020年10月4日 15時
