小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ13)

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第12話喜びと誓いの歓迎ページ13

No side

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ
本丸中に鈴の音が鳴り響く。招集の鈴の音だ。
本丸にいる刀剣男士達が大広間に集まってくる。

大広間では桜雪とこんのすけ以外の刀剣男士が揃っていた。今動ける者は全て。
上座のすぐ近くに三日月と薬研が座り、下座に刀剣男士達が並んで座っている。刀剣男士達は審神者はまだかとソワソワしている。
それはまるで、教室に転校生が入って来るのを待っている中学生や高校生のようだ。

？？？「おい、三日月！新しい主はまだなのか！？」
？？？「私も早くぬしさまにお会いしたい…三日月殿、ぬしさまはいずこに…？」
三日月「長谷部、小狐丸、まあ、待て。今こんのすけと共に廊下で待っておる。」

薬研「みんな揃ったみたいだから、そろそろ入ってきてもらおうぜ、三日月の旦那。」
三日月「あぁ、そうだな。
こんのすけ、桜雪の準備は良いか？(ﾎﾞｿｯ」
こん「はい！かなり緊張しておられますが、入れます！(ﾎﾞｿｯ」
三日月「あい、わかった。(ﾎﾞｿｯ
では、新しい主のおなりだ。」

襖が開いて入ってきたのは、5つに満たない小さな可愛らしい幼子であった。その幼子、新しい審神者は上座にある座布団にちょこんと座った。ちなみに、こんのすけは審神者の膝に座って抱きしめられている。なんとも可愛らしい光景。
刀剣男士達は驚きと共に優しい笑みを浮かべていた。

三日月「こちらにおられるのが、これよりこの本丸の新たな主となられる方だ。異論のあるものはおるか？」
全員「ない！」
三日月「それでは、これよりこの方を主とし、本丸再生に向かう事をここに誓うとする。」

三日月のそのセリフで大広間にいた刀剣男士全員が審神者に頭を下げた。これまでの言霊によるものではなく、彼ら自身の心の底からの喜びと、誓いとして頭を下げたのだ。

こん「審神者様！審神者様は、この本丸の主であると認められましたよ！」
桜雪「ほんちょ？こわいの、もうない？いちゃいの、もうない？」
こん「はい！もちろんでございます！彼らは刀の付喪神、神様です。何があっても、審神者様を守るという誓いは、約束は決して破られる事はありません！」
桜雪「ﾊﾟｧ)
えっと、あの、ほんまるの、しゃにわに、なった…えと、さゆき、でしゅ！よろちくおねがいちましゅ！！」

全員「よろしく頼む！！主！！(ﾆｺｯ」

その新しい主の名は……………桜の雪と書いてさゆき。名前の通り雪のように真っ白で純粋、桜のような綺麗で暖かく儚い霊力だった。