第四章 173_おはよう ページ24
ASIDE
__寒い
始めに感じたのは、その感覚だ。
そっと目を開けると、白い空間が広がっている。
起き上がり、腕を交差させる。
ふと、前方の方に……見知った黒い毛玉を見つけた。
『……グリム君?』
近付こうと、一歩、足を踏み出した時、白い空間が全て壊れた。
『っ!?』
突然、目の前に穴が開いて、私は真っ逆さまに落ちる。
ふと、グリム君が此方を振り返った気がした。
『グリム君_!!』
私は落ちる中、彼に手を伸ばしたが___その手は届くことは無かった。
***
___「A……いつになったら起きるんだゾ」
聞き慣れた声にピクリと反応し、そっと目を開ける。
どうやら、現実…みたいんだな。
て、事は…さっきの白い空間は夢なのか?
『……おはよう、グリム君』
目の前でペチペチと頬を叩くグリム君にそう挨拶する。
すると、彼はビックリと蒼い瞳を見開き、尻尾をピーンと立てる。
グリム「ふな″ぁ……A〜!!」
『うべっ』
グリム君が勢いよく顔に飛びついてきた、お腹のモフモフは良いよ…けど爪が痛いよ、頭に食い込んでるよ。
エース「おい、グリム、騒いで…て、A!!」
デュース「え、お、起きたのか!?A!!」
プハッとグリム君を離すと扉が開かれ、入ってきたのはエース君とデュース君。
あぁ、そうか。
グリム君のメッセージを心配してきてくれたんだっけ…まだいてくれたんだ。
『お、おはよう…2人とも』
エース「おはようじゃねぇーよ!!」
デュース「毎回どうして無茶ばっかりするんだ!」
『アハハ、ごめん』
無茶したらもう怒られる事、恒例になってきたな。
と、思っているとガチャッとまた扉が開いた。
アズール「貴方達、騒がしい……っ!?Aさん!起きたんですね!!」
ジェイド「アズール、貴方も十分騒がしいですよ」
フロイド「あ〜!A、起きた〜!!」
『え、いや‥ちょっ…ぐえっ!?』
グリム君+フロイド先輩が寄り掛かってきて、大分辛い。
すぐさまジェイド先輩とアズール先輩がどかしてくれた。
カリム「おぉー!A!!起きたのか!!」
『ぐぇ』
今度はカリム先輩に抱きしめられる…寝起きにかなり辛いんですが。
エース「ちょ、先輩流石に離れて!」
デュース「っ…ぜ、全然剥がれない!何て、力だ!」
『か、カリム先輩、ちょ、っと…苦しっ』
と思ったら、ガシッとカリム先輩が離れ、後ろに放り投げられる。
第四章 174_12月23日→←第四章 172_見破られるクローリー
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ALICE(プロフ) - ちりさん» オリジナル部分はメインに介入しすぎないか、たびたび不安になりますが感情を乗せて読んでいただけたならば幸いでとてもうれしいです!度々のオリジナル要素が増え続けるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ブルーフェザーさん» 5章のメインストーリー楽しみにしていただきありがとうございます!迅速であげさせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです!今後ともよろしくお願いいたします (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ゆゆさん» 返信遅くなり申し訳ありません!一気読み大変なのに、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 五章ずっっっっっっと待っていましたぁ!!!!今度はどんなお話の展開になるか楽しみです!!!番外編も本編も楽しみにしています!!!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - キタキタキタァァァ!!!五章楽しみです!!!更新ワクワクしながら待ってます!!! (2020年9月14日 20時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月31日 23時