〈ツイステ〉 ねじれた世界の御伽噺 第十一幕

第四章 170＿ソーマ・オージン・フィード ページ21

そして、空き部屋にAを寝かせ、談話室に戻る一同。



エース「‥……あ、あのAを助けてくれて……あ、ありがとうございます」
デュース「そ、その…かなり失礼な扱いを」



ノーム【実際、怪しいジジィなのに代わりねぇから】

ウィン【そうそう、気にしないで】


ソーマ「お前等が言うな。まぁ、突然現れた野郎を警戒しない奴の方がおかしい。
ま、紹介を大分適当にした俺のせいでもあるからな」


ノーム【怪しいジジィで覚えていいぞ】

ソーマ「だからお前が言うな」



ビシッとノームをはたくソーマとそんなソーマに杖をぶつけるノーム。




アズール「…四大精霊のノームとこんな風に言い合えますか？」
ジェイド「ウィンディーネとも…Aさんのように言い合えてますね」
フロイド「てかさ、普通じゃあり得なくない？Aみたいに体質持ちって事？」


ノーム【いや、“元”だな】

ウィン【今はどっちかというと酷い匂いよ】



アズールの頭に乗っかるウィンディーネとノーム。
乗らないで下さい！と騒ぐアズール。



ソーマ「俺を知らないと言っているが…この学園の生徒であるならば、俺の事を知っている筈だぞ」




ソーマの言葉に皆、ん？という顔を浮かべる。
それとは対照的にフフッと笑うウィンディーネ。



エース「いや…知らないんだけど」
デュース「この学園の生徒なら…？」


ウィン【呼び方が独特なのよ、コイツ】

ノーム【名前はねぇかもな、呼び方を知ってるだろ】



カリム「呼び方？」
ジャミル「このソーマ…さんの、か？」



ソーマ「さん付けしたくなかったら別にいいぞ。

そうだな…‥教材何かには俺の事を【詩の神】とかで書かれている」


ノーム【んにゃ、そんな賢い奴じゃねぇーぞ

　 【灰色の鬚(ハールバルズ)】とか【片眼の欠くもの(ピレイグ)】だろ】


ウィン【あれ？でも【片眼の英雄(ハール)】とか

　 【万物の父(アルファズル)】とも呼ばれるじゃない？】


ソーマ「堅苦しい呼び名は嫌いだ。
第一、神でも人間でもねぇから、何でもいいけど。ケニングが多すぎる、俺には」


グリム「何だ〜いっぱいあるんだゾ！……ん？どうした、お前等？」



グリムが感心しているが、周囲の反応はそれぞれ、目を見開き、
ソーマを食い入るように見ている。




アズール「……ま、まさか……【全知全能の神】とも名称がつけられる……

ソーマ・オージン・フィード！？」




　

第四章 171＿大魔法士の弟子？→←第四章 169＿ソーマの魔法

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す