第六章35_異常な侵入者 ページ38
___バキッ!バキバキバキッ!
破壊音の次に聴こえてきたのは、木が軋むような…へし折られる音だ。
魔法筆を構えていたルーク先輩が「いいや違う!」と顔を険しくした。
ルーク「皆、窓の外を見て!」
エース「ま、窓?」
ルーク先輩に言われるまま、私はステラの腕の中から窓の外を見る。
そして、目玉が抜け落ちるんじゃない位、見開いた。
ブォオオや、ブシュウゥウという機械音と共に、スケボーのような機械に乗った謎の団体が学園に舞い降りてきていた。
しかも、学園の頭上には大きな艦隊のようなものまで浮かんでいる。
NRC生が調子乗って……ていう訳じゃない。
降り立ってくる団体の恰好が、学生のそれじゃない。
ヴィル「この学園は特別な行事がない限り、外部からの侵入者を防ぐために魔法で結界が張られているはず」
ジャミル「まさか、さっきのは結界が破られた音か!?」
『け、結界って…で、でも確か』
___ソーマ「今日一日中学園全体の結界魔法を張り直してたんだよ」
ソーマさんの言葉が確かなら、学園の結界は彼が張り直していた筈だ。
それを、突破したって…ど、どうやって!?まさか他の大魔法士の仕業?
ステラ【“_____!”】
私から体を離したステラは窓の方に向かって光の波を飛ばす。
そしてルーク先輩が「窓から離れて!」と叫んだ。
ルーク「こちらへ向かってくる。数は1、2、……皆、伏せて!」
切迫したその声に、窓から離れ、全員床に伏せる。
ズガガガッ、とぶつかる音の次に、ガッシャーーン!と硝子が破られる音が響いた。
砂煙が談話室を覆い、顔を上げたそこには、崩壊した談話室が広がっていた。
窓や壁がぶち破れ、天井もやや崩れかけている…が、ステラが張った結界のお陰か完全崩壊までは至っていない。
エペル「うわぁああああっ!?」
エース「ゲホッゴホッ……!な、なに!?」
デュース「A、無事か!?」
『わ、私はだいじょ……っ!?ステラ!!』
私を庇う様に立っていたからか、ステラが苦しそうに地面に蹲っていた。
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ナギサ(プロフ) - あ"〜……本当に主様やってくれますね。自分好きな言葉をいつもいつも小説に組み込んでくれている…超能力者ですか??? (11月25日 16時) (レス) @page21 id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません!誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです!一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません!誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです!一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 初コメ失礼します!素敵な作品に合うことができました・・・!お話もかなり続いていてすごいです!文もなんだか頭に入りやすくて!大きな誤字も無いので少しの誤字なら大丈夫ですよ!応援しています!好きなアニメの要素があって好きです!頑張ってください!! (2021年11月2日 18時) (レス) @page40 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ありがとうございます!かなり長いシリーズですのに、それを毎日見て頂けてとても光栄です!今後とも更新頑張りますのでよろしくお願いいたします! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年9月24日 16時