第六章31＿代表としてお礼を ページ33
『デュース君も自分の好きなようにしていいんだよ』
デュース「い、いや、でもやっぱり僕は……」
エース「デュース、良い子ぶって無理すんのやめろって。第一、オレら最初から賞金目当てで参加したんじゃん。なんでここで遠慮するわけ？」
デュース「それは……でも……」
他の人が全員(エース君以外)寄付しているから、真面目なデュース君は悩んでいる。
けど、彼の目的もお金だ。それも自分の為じゃなく、お母さんの為のもの。
『ウダウダしないの、デュース君。うざいから』
デュース「う、うざい！？」
エース「シンプルに悪口じゃん」
寄付を悩む気持ちは嬉しい。だけど、賞金の使い道を知っているからこそ、周りに流されて寄付なんてしてほしくはない。
『デュース君。君の本来の目的は、この寮に寄付する事じゃない筈だよ。貰う予定のギャラは、君が頑張って耐え抜いた報酬みたいなものなの。だから自分がした選択を迷わないで』
デュース「…A」
ヴィル「そうよ、デュース。寄付という行為は、同調圧力でするものじゃないわ。アタシの失態は、こんな方法で償いきれないことはわかってる。けど、アタシは最初に“賞金の山分け”という言葉で参加者を募った。
だから、これが今のアタシに出来る最大限の誠意。アンタたちに命を救われたの。
胸を張って、受け取ってちょうだい」
私とヴィル先輩の言葉を聞き、苦悩していた表情が消え、決意に固まっていた。
デュース「……………っ、わかり、ました。ありがとうございます！！！」
ヴィル「アタシの話、ちゃんと聞いてた？お礼を言う必要はないわ」
苦笑しながら、お礼を言ったデュース君に返した。
最初はジャガイモとか言われて、ギシギシした雰囲気だったけど、もうスッカリ無くなったな。
ルーク「私の分も、約束通りオンボロ寮に寄付させてもらうよ。共に汗を流す、あの美しい時間を過ごせただけで私にとっては十分すぎるほどの価値がある。これ以上は貰いすぎさ」
ルーク先輩もそう返し、私は寄付をすると言ってくれた人たちを一人一人見た。
『皆さんのお気持ちは分かりました。その寄付、ありがたく受け取らせて頂きます』
寄付を貰った立場として、オンボロ寮の監督生として改めて、お辞儀をした。
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ナギサ(プロフ) - あ"〜……本当に主様やってくれますね。自分好きな言葉をいつもいつも小説に組み込んでくれている…超能力者ですか？？？ (11月25日 16時) (
レス) @page21 id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 初コメ失礼します！素敵な作品に合うことができました・・・！お話もかなり続いていてすごいです！文もなんだか頭に入りやすくて！大きな誤字も無いので少しの誤字なら大丈夫ですよ！応援しています！好きなアニメの要素があって好きです！頑張ってください！！ (2021年11月2日 18時) (レス) @page40 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ありがとうございます！かなり長いシリーズですのに、それを毎日見て頂けてとても光栄です！今後とも更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年9月24日 16時
