第五章 34_ポムフィオーレ寮 ページ35
ルーク先輩が何となく話を逸らしてくれたので、今のうちに私達は3年の教室を後にした。
すぐ後、エース君達にプレゼント他に何を貰ったか、問い詰められたのは言うまでもない。
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__3日後 ポムフィオーレ寮 談話室
いよいよオーディション当日。
私達はポムフィオーレ寮の談話室に来ていた。
中に入ると既に多くの生徒が揃っていた。
これだけの人数がオーディションを受けるのか。
グリム「ふな〜…オーディションを受ける奴、沢山いるんだゾ」
エース「50人はいそうだね」
『…これだけいるのに談話室埋まらない所を見ると凄いね』
デュース「き、き、緊張して、お、覚えた歌詞を、わ、わ、忘れそうなんだが!?」
エース「お前、アガり過ぎでしょ」
ガチガチに緊張しているデュース君の背中をトントンと撫でて上げる。
すると、そんな私達に近付いてくる足音。
ケイト「あれ〜?エーデュースコンビにオンボロ寮コンビ。皆も『VDC』のオーディション受けに来たの?」
グリム「ケイト!オメーもなんだゾ?」
近付いてきたのはハーツラビュルの先輩、ケイト・ダイヤモンド先輩だ。
マジカメグラマーの彼もオーディションを受けるのか……。
映えるから〜という理由かな。
ケイト「マジカメフォロワー数500万人越えのセレブのヴィル君と一緒に大会に出れたら、
記念になりそーじゃん?」
エース「デュースは気負い過ぎだけど、先輩は先輩で気軽な理由過ぎる…」
「え〜結構皆そんな感じだよ」?と笑うケイト先輩。
相変わらずだな……と思っていたが、何故か…ふと、違和感を感じた。
『……ケイト先輩?』
ケイト「ん〜?何ィ?」
『………………いえ、体調とか、悪いですか?』
ケイト「え?俺元気だけどなぁ」
『……………なら、気のせい…ですね』
何となく…“いつも”のケイト先輩ではない気がした。
…気だけだ。気のせいだな、これは。
『えっと…皆がそんな感じって言うのは一体…』
ケイト「ほら、あっち見てみなよ」
ケイト先輩が指さす方には、鼻歌を歌っているラギー先輩がいた。
ラギー「ららら〜らら〜♪……。
うーん、歌はあんま得意じゃねぇけど、ダンスなら何とかなるっしょ。
賞金500万マドルの山分け絶対頂いてやるっスよ!」
ムシュー・タンポポとあだ名されていたラギー先輩…どうやら賞金目当ての様だ。
分かりやすいなぁ。
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます!ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です!更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年9月14日 22時