少女5人 ページ5
「やぁ〜!また来たよ〜」
『物好きな暇人』
下校時に現れる警察の佐藤さん。
自己紹介は「どこにでもいる名字ナンバーワンの佐藤です〜」
と、私に握手を求めた。
この人は好きじゃない。嫌いだ。
私の友達の事をわざと悪く言う
ホントは友達じゃなかったんじゃないの?
とか
憎いからイジメとかしてたんじゃないの?
とか。
逆に彼女たちはいじめをしていたゲスから助けてくれたんだ。
それに、私達の秘密だから言わないけど、彼女たちは私のために危険な事をしてくれた。
〈警察の人が何してるんですか…仕事しなさいや…〉
『そうですよ。ナナの言う通り。
私達に会いに来るくらいなら仕事しなよ…』
「そんなぁ…酷いよぉ〜!Aちゃん!ナナちゃん!」
なぜか知らないけど彼も私達と同じようで
エミとナナが見えるみたい。
でも、彼は二人を間違える。
彼の手元にあるものを見た。
もしゃもしゃと何かを食べてはこちらをじっと見つめるうさぎ。
いや、ただのうさぎじゃなくて、でかいのだ。極端に。
『もふもふさせに来るだけにそんな口聞いてるんだったら私はもう行きませんよ。』
両手を使ってやっと収まるそのうさぎを手に取るとうさぎは不思議そうに私を見る。
「お話、もっと聞かせて?」
あぁ。本当に嫌いだ。
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